山菜・野草のひとつである田ぜりは、採取後すぐに適切に保存すれば、数日から数ヶ月にわたり美味しさと栄養を保てます。本記事では、田ぜりの基本情報と、賞味期限・消費期限の目安、常温・冷蔵・冷凍別の保存方法、さらに腐敗の見分け方や保存のコツを管理栄養士が監修してわかりやすく紹介します。

田ぜりの基本情報

田ぜりは、主に湿った田んぼや水辺の辺りで採取される山菜・野草です。細長い茎と小さな葉が特徴で、春先に出回ります。100gあたり約68kcalと低カロリーで、食物繊維やビタミンC、カリウムが含まれると一般的に報告されています。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 賞味期限は、風味や品質が保たれる期間です。田ぜりは冷蔵保存で約5〜7日、冷凍保存で約2〜3ヶ月が目安です。
  • 消費期限は安全に食べられる最終日です。生鮮の田ぜりは、常温での保存は避け、できるだけ早く(2日以内)に調理・消費することが推奨されます。

保存方法の詳細

常温保存

採取後すぐに湿気が残らないように新聞紙やキッチンペーパーで包み、直射日光と高温を避けた涼しい場所で2日以内に使用してください。

冷蔵保存

密閉できるプラスチック容器またはジッパーバッグに入れ、できるだけ空気を抜いて保存します。冷蔵庫の野菜室(0〜5℃)で5〜7日間が目安です。水分が多い場合は、軽く水気を拭き取ってから保存してください。

冷凍保存

下茹で(沸騰した湯で30秒程度)した後、すぐに氷水に取り、しっかり水気を切ります。1〜2カップ分ずつ小分けにし、フリーザーバッグに平らに入れて空気を抜き、-18℃以下で保存します。保存期間は約2〜3ヶ月です。解凍は冷蔵庫内で自然解凍するか、調理時に直接加熱してください。

保存容器や包装のおすすめ

  • 密閉できるPP製容器やジッパーバッグ
  • 真空パック機があれば、酸化を抑えて保存期間が延長します
  • 冷凍時は平らにして重ねずに保存し、取り出しやすくします

季節別の注意点

  • 春先(採取シーズン)は、雨が多く湿度が高いため、採取後はすぐに水気を拭き取り、冷蔵に入れることが重要です。
  • 夏季は高温になるため、採取後は速やかに冷やすか、すぐに冷凍保存してください。
  • 秋冬は採取が少なくなるため、冷凍保存したものを活用すると便利です。

まとめ

田ぜりは、正しい手順で保存すれば冷蔵で約1週間、冷凍で約2〜3ヶ月保存可能です。常温での保存は短時間に留め、湿気や直射日光を避けることがポイントです。腐敗サインに注意し、鮮度を保ったままさまざまな料理に活用しましょう。