結論:ワイルドマジョラムは冷蔵保存が基本で、2〜5日以内に使い切ると風味が最も保たれます。長期保存したい場合は、できるだけ空気を抜いた状態で冷凍し、2〜4週間を目安に使用してください。
ワイルドマジョラムの基本情報
ワイルドマジョラム(学名 Origanum vulgare)はシソ科(Lamiaceae)に属する多年草のハーブです。独特の甘くスパイシーな香りが特徴で、肉料理やスープ、ハーブティーなどに幅広く利用されます。100 gあたり約68 kcalのエネルギーを含み、ビタミンC、カルシウム、鉄分などの微量栄養素も含まれますが、量的にはその他として使用するため、カロリーはごくわずかです。
賞味期限と消費期限の違いと目安
ハーブは「賞味期限」と「消費期限」の区別が曖昧になることがあります。
賞味期限:香りや風味が保たれる期間です。開封前のパッケージ入りワイルドマジョラムは、製造日から約6か月(乾燥状態)とされていますが、鮮葉の場合は冷蔵で2〜5日が目安です。
消費期限:安全に食べられる期限です。鮮葉は細菌増殖が早いため、冷蔵で保存した場合でも2〜5日以内に使用することが推奨されます。
保存方法の詳細
- 常温:高温多湿の環境では香りが失われやすく、腐敗リスクが高まります。数時間以内に調理に使う以外は避けてください。
- 冷蔵:湿度が低めの野菜室(約0〜4℃)に入れ、紙タオルで軽く包んでから密閉容器に入れます。2〜5日以内に使用するのが安全です。
- 冷凍:葉を軽く洗って水気を拭き取り、フリーザーバッグに入れて空気をしっかり抜きます。平らにして凍らせると、後で取り出しやすくなります。保存期間は2〜4週間が目安です。
保存容器や包装のおすすめ
・紙タオル+密閉容器:湿度調整と乾燥防止に効果的です。
・真空パック:冷凍保存時に酸化を抑え、風味を長持ちさせます。
・ジップロック袋:空気を抜いて密閉できるので、冷凍保存に便利です。
季節別の注意点
ワイルドマジョラムは春から秋にかけて新鮮な葉が採れますが、夏の高温期は葉がしおれやすくなります。そのため、夏に購入した場合は特に冷蔵で早めに使い切るよう心掛けましょう。冬季は乾燥が進みやすいので、湿度管理に注意が必要です。
まとめ
ワイルドマジョラムは香りが繊細なハーブなので、冷蔵保存で2〜5日、冷凍保存で2〜4週間が安全な目安です。紙タオルで包んで密閉容器に入れる、または真空パックで冷凍することで風味を最大限に保てます。腐敗サインに注意し、鮮度が落ちたら早めに使用するか、料理に加熱処理を施すようにしてください。