トウキは薬膳料理で重宝されるセリ科の葉物野菜です。鮮度を保ちつつ安全に食べるためには、正しい保存方法と賞味期限の目安を把握しておくことが重要です。本記事では、トウキの基本情報から保存期間、保存のコツ、腐敗サイン、よくある質問までを管理栄養士が詳しく解説します。
トウキの基本情報
トウキはセリ科に属し、独特の香りとほろ苦さが特徴の葉野菜です。薬膳では血行促進や体力回復を期待して用いられ、100gあたり約68kcalと低カロリーです。ビタミンCやカリウム、食物繊維が豊富で、季節を問わず料理のアクセントに活躍します。
賞味期限と消費期限の違いと目安
トウキは生鮮食品のため、賞味期限（品質が保たれる目安）と消費期限（安全に食べられる最終日）の区別が重要です。一般的に、購入後すぐに包装が開封された場合は「開封後賞味期限」として3〜5日以内を目安に使用し、包装が未開封の場合は製造日から約7日以内が目安です。消費期限は包装に記載がある場合は必ず守り、特に長時間保存したものは早めに使用してください。
保存方法の詳細
- 常温保存：高温多湿を避け、風通しの良い涼しい場所で1日以内に使用するのが安全です。直射日光やエチレンガスを放出する果物と一緒に置かないようにしましょう。
- 冷蔵保存：野菜室（0〜5℃）で保存し、湿度を保つために紙タオルで軽く包んでからビニール袋に入れます。これにより3〜5日間鮮度を保てます。
- 冷凍保存：下茎と葉をざく切りにし、軽く塩水（1%）でブランチングした後、冷水で急冷し水気を拭き取ります。密閉できるジッパーバッグに入れ、空気を抜いてから-18℃以下で保存すれば、約2か月間品質を維持できます。
保存容器や包装のおすすめ
・紙タオルで包んでから通気性のあるビニール袋に入れると、余分な水分が吸収されて腐敗を防げます。
・冷凍時はフリーザーバッグか真空パックが最適です。なるべく空気を抜くことで凍結焼けを防止できます。
季節別の注意点
トウキは春から初夏にかけてが最も出回りますが、季節が変わると葉が硬くなることがあります。夏場は高温で葉がしんなりしやすいため、購入後はすぐに冷蔵へ移すことが重要です。秋・冬は低温で葉が乾燥しやすいので、保存時に紙タオルでの湿度調整が効果的です。
まとめ
トウキは薬膳料理に欠かせない栄養豊富な葉野菜です。正しい保存方法を守れば、冷蔵で約5日、冷凍で約2か月間美味しさと栄養を保てます。保存のコツや腐敗サインをチェックし、安心・安全に活用しましょう。
※詳しい保存方法は沖縄黒糖（甘味料）の賞味期限と正しい保存方法や波照間黒糖（甘味料）の賞味期限と正しい保存方法｜長持ちさせるコツも参考にしてください。
