スイートバジルは香り豊かなハーブで、サラダやパスタ、ピザのトッピングに欠かせません。鮮度が落ちやすく、特に低温に弱いため、正しい保存が重要です。ここでは、賞味期限の目安と、低温障害を防ぐ具体的な保存方法をご紹介します。

スイートバジルの基本情報

スイートバジルはシソ科(Lamiaceae)に属する一年草のハーブです。葉は柔らかく光沢があり、甘く芳醇な香りが特徴です。100 gあたり約42 kcalと低カロリーで、ビタミンA・K・C、カルシウム、鉄分を含みます。日本では主に家庭菜園やプランター栽培で、通年で収穫できることが多いです。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 賞味期限は風味や品質が保たれる期間です。スイートバジルは常温保存で約1〜2日、冷凍保存で約1〜3ヶ月が目安です。
  • 消費期限は安全に食べられる最終日です。生のハーブは腐敗が進むと食中毒リスクが高まるため、賞味期限内に使用することを推奨します。

保存方法の詳細

常温保存(約1〜2日)

葉がしおれやすいので、茎の根元を水にさっと浸し、ビニール袋で軽く覆います。直射日光と風通しの良い涼しい場所(10〜15℃)に置くと、鮮度が保ちやすくなります。

低温保存は注意が必要(5〜10日)

バジルは10℃以下になると低温障害を起こし、葉が黒く変色したり、香りが失われます。冷蔵庫の野菜室は通常4〜7℃なので、保存は非推奨です。どうしても冷蔵する場合は、野菜室の温度を12〜15℃に設定できるタイプのワインクーラーや、冷蔵庫の上段に保冷シートを敷くなど、温度管理を徹底してください。

冷凍保存(約1〜3ヶ月)

葉をざく切りにし、密閉できるジップロックやフリーザーバッグに入れ、できるだけ空気を抜いて保存します。使うときは凍ったまま料理に加えると、香りが逃げにくくなります。

保存容器・包装のおすすめ

  • 茎を水にさす容器(カップや小瓶)と、ビニール袋を組み合わせる。
  • 湿ったキッチンペーパーで葉を包み、通気性のあるビニール袋に入れる。
  • 冷凍時は平らに広げてからジップロックに入れ、重ねて保存すると解凍が均一。

季節別の注意点

夏場は高温で葉がすぐにしおれやすく、朝晩の涼しい時間帯に収穫・使用するのがベストです。冬場は屋内で育てる場合、室温が10℃を下回らないようにヒーターや暖房マットを活用しましょう。

まとめ

スイートバジルは低温に弱く、10℃以下の保存は避けるのが基本です。常温での水挿し保存が最も安全で、冷凍すれば長期保存も可能です。鮮度を見極め、適切な保存方法を実践すれば、香り豊かなバジルを長く楽しめます。