サンザシは薬膳で利用されるバラ科の果実です。冷蔵で約1週間、冷凍で約3か月保存できるので、正しい保存方法を守れば季節を問わず活用できます。
サンザシの基本情報
サンザシ(学名:Crataegus monogyna)はバラ科に属する小さな赤い果実で、古くから漢方や薬膳で利用されています。100gあたり約68kcalと低カロリーで、ビタミンCや食物繊維、フラボノイドが豊富です。甘酸っぱい風味はそのまま食べても、ジャムや酢漬け、煎じて飲むなど多彩な料理に活かせます。
賞味期限と消費期限の違いと目安
- 賞味期限は風味や栄養価が保たれる期間です。未開封の冷蔵サンザシは約7日、冷凍は約12週間が目安です。
- 消費期限は安全に食べられる最終日です。開封後は冷蔵で5日以内に使用し、異常が見られた場合は速やかに廃棄してください。
保存方法の詳細
常温保存(室温)
収穫直後の新鮮なサンザシは、直射日光と高温を避け、通気性の良い紙袋や網バッグに入れて涼しい場所(15〜20℃)に置くと1〜2日持ちます。
冷蔵保存
鮮度を保つには、洗わずにそのままプラスチック製の通気口付き容器に入れ、野菜室(0〜5℃)で保存します。2〜3日で表面が乾燥し始めるため、できるだけ早めに使用しましょう。
冷凍保存
冷凍は長期保存に最適です。以下の手順で行います。
- 軽く水で洗い、キッチンペーパーで水分を拭き取る。
- 単層に広げ、ラップで個別に包む。
- ジップロックなどの密閉袋に入れ、できるだけ空気を抜く。
- -18℃以下の冷凍庫で保存し、目安は12週間。
保存容器・包装のおすすめ
- 通気性のある紙袋やネットバッグ(常温)
- 密閉できるプラスチック容器+湿度調整シート(冷蔵)
- ジップロック+個別ラップ(冷凍)
季節別の注意点
サンザシは主に秋に収穫されますが、保存期間が短いため、収穫後すぐに冷蔵・冷凍することが重要です。冬季は冷蔵庫の温度が低くなるため、乾燥が進みやすく、密閉容器での保存が推奨されます。
まとめ
サンザシは薬膳食材としての価値が高く、正しい保存で1週間以上の鮮度保持が可能です。常温は短期、冷蔵は5〜7日、冷凍は約12週間を目安にし、湿度・温度管理と適切な容器選びを徹底しましょう。