サンマルツァーノはイタリア産のトマト品種で、甘みと肉厚さが特徴です。鮮度が落ちやすく、保存温度に注意が必要です。ここでは、賞味期限の目安と安全に長持ちさせる保存方法をまとめました。
サンマルツァーノの基本情報
- 分類:果菜(ナス科)
- 形状・特徴:楕円形で肉厚、皮は薄く甘みが強い。サンマルツァーノ地区で育成された伝統品種。
- 栄養価(100g当たり):エネルギー約38kcal、ビタミンC 13.7mg、カリウム 237mg、リコピンが豊富。
- 産地:一般的にイタリア・カンパニア州サンマルツァーノ地区が原産とされていますが、国内でも栽培例があります。
賞味期限・消費期限の違いと目安
サンマルツァーノは「賞味期限」表示が主です。未開封・未加工の状態での目安は以下の通りです。
- 常温(12〜15℃)保存:5〜7日
- 冷蔵(野菜室、10〜12℃)保存:2〜3日(品質は急速に低下)
- 冷凍保存(-18℃以下)※下処理後:2〜3か月
開封後(切った状態)は冷蔵で2日以内に使用するのが安全です。
保存方法の詳細
常温保存(推奨温度12〜15℃)
サンマルツァーノは低温障害を起こしやすく、8℃以下での保存は避けましょう。風通しの良い涼しい場所に紙袋や新聞紙で包んで置くと、湿度が保たれつつ呼吸ができて鮮度が保てます。
冷蔵保存(野菜室)
どうしても冷蔵が必要な場合は、野菜室の10〜12℃に設定し、密閉容器ではなく通気性のあるビニール袋に入れます。使用前に室温に戻すと風味が回復します。
冷凍保存
長期保存したいときは、下記手順で冷凍します。
- サンマルツァーノを洗って水気を拭き取る。
- 食べやすい大きさにカットし、沸騰したお湯で30秒ほどブランチング。
- すぐに氷水に取り、冷却したらキッチンペーパーで水分を除く。
- フリーザーバッグに平らに入れ、空気を抜いて-18℃以下で保存(約2〜3か月)。
保存容器・包装のおすすめ
- 紙袋や新聞紙:通気性があり、乾燥と過湿を防げる。
- 通気性ビニール袋:野菜室で短期間保存する際に便利。
- 冷凍時はフリーザーバッグまたは密閉容器に入れ、空気をしっかり抜く。
季節別の注意点
- 収穫期(夏〜秋):鮮度が高く、常温保存で最も長持ちします。
- 冬季:気温が低くなると低温障害が起きやすいので、室温が12℃以上の場所で保存。
- 輸入時期:輸送中に低温になることがあるため、受け取ったらすぐに常温で保存し、早めに使用。
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まとめ
サンマルツァーノは甘く肉厚なトマトで、低温に弱いのが特徴です。8℃以下での保存は避け、12〜15℃の風通しの良い場所で5〜7日間保管するのがベストです。冷蔵は最終手段として、使用前に室温へ戻すと風味が戻ります。長期保存はブランチング後の冷凍が有効です。正しい保存で、サンマルツァーノ本来の甘みと旨味を最大限に楽しみましょう。