リコリスは薬膳で人気のマメ科根菜です。鮮度を保ちつつ安全に長持ちさせるための保存方法と賞味期限の目安をまとめました。
リコリスの基本情報
リコリス(学名: Glycyrrhiza glabra)はマメ科に属する多年草の根で、甘味成分のグリチルリチン酸が特徴です。100gあたり約68kcalと低カロリーで、ビタミンCやカリウム、食物繊維を含みます。薬膳では甘味と調整作用を活かし、煎じて飲料にしたり、料理の風味付けに利用されます。
賞味期限・消費期限の違いと目安
リコリスは生の根と乾燥根で保存期間が異なります。
- 生根(未加工):冷蔵で約10日、冷凍で約6か月が目安です。開封後はできるだけ早く使用してください。
- 乾燥根(市販の乾燥リコリス):未開封で製造日から約2年、開封後は密閉状態で冷暗所に保管し、約1年以内に使い切ると安全です。
保存方法の詳細
常温(室内)
乾燥根は湿気と直射日光を避け、密閉容器に入れて涼しい場所(15〜20℃)で保管すれば、数か月間品質を維持できます。生根は常温保存は避け、購入後はすぐに冷蔵へ移すことが重要です。
冷蔵保存
生根は新聞紙で包み、野菜室の野菜トレイに入れます。湿気が多いと腐りやすいため、紙で包んだ後にビニール袋に軽く入れ、空気を抜いて密閉します。冷蔵温度は0〜4℃が適正です。
冷凍保存
生根は洗浄・水気を拭き取り、1〜2cmの厚さにカットしてから、フリーザーバッグに入れます。できるだけ空気を抜き、-18℃以下で保存すれば約6か月持ちます。解凍は冷蔵庫でゆっくり行うと甘味が保たれます。
保存容器や包装のおすすめ
- 密閉できるプラスチック容器またはジップロックバッグ
- 乾燥根は光を遮断できる暗色の瓶やアルミ箔包装
- 生根は紙とビニールの二重包装で湿度管理
季節別の注意点
- 収穫期(秋):新鮮な根が市場に出回ります。購入後はすぐに冷蔵へ。
- 冬季:乾燥根の需要が高まりますが、湿気が少ないため保存は比較的楽です。
- 夏季:高温多湿で腐敗リスクが上がるため、常温保存は絶対に避け、冷蔵・冷凍を徹底。
まとめ
リコリスは根菜としての取り扱いが基本です。未加工の生根は冷蔵で約10日、冷凍で約6か月保存でき、乾燥根は密閉・暗所で2年程度持ちます。湿気・直射光・高温を避け、適切な容器で管理すれば、薬膳料理に長く活用できます。