結論から言うと、クリーピングタイムは冷蔵で約10日、冷凍で約3か月保存可能です。適切な容器と温度管理をすれば、風味と栄養を長く保てます。
クリーピングタイムの基本情報
クリーピングタイム(Thymus serpyllum)は、低木状に広がる多年草で、葉は小さく濃い緑色、花は淡い紫色が特徴です。料理の香り付けやハーブティー、アロマテラピーに利用され、100gあたり約68kcalと低カロリーです。ビタミンCやカロテノイド、抗酸化成分が含まれ、軽い抗菌作用が期待されています。
賞味期限・消費期限の違いと目安
ハーブは「賞味期限」と「消費期限」の区別が重要です。乾燥ハーブは賞味期限が設定され、香りが落ちるまでの目安です。一方、生のクリーピングタイムは消費期限が適用され、衛生上の安全を確保する期間です。
- 未開封・乾燥状態:製造日から約18ヶ月が目安(賞味期限)。
- 開封後・乾燥状態:密閉保存で約12ヶ月。
- 生の状態(未加工):冷蔵で約10日、冷凍で約3か月(消費期限の目安)。
保存方法の詳細
常温保存
乾燥ハーブは風通しの良い暗所で保存すれば、数ヶ月間品質を保てます。湿気が入らないように紙袋や布で包み、密閉容器に入れましょう。
冷蔵保存
生のクリーピングタイムは、根元を湿らせたペーパータオルで包み、野菜室の野菜保存用コンテナに入れます。これで約10日間鮮度が維持できます。
冷凍保存
葉だけを摘み取り、軽く洗って水気を拭き取り、フリーザーバッグに平らに入れて空気を抜きます。冷凍庫(-18℃以下)で約3か月保存可能です。使用時は直接料理に入れると風味が残ります。
保存容器や包装のおすすめ
- 乾燥ハーブ:遮光性のあるガラス瓶や真空パック。
- 生ハーブ:通気性のある野菜保存容器、または湿った紙タオルで包んだプラスチックケース。
- 冷凍用:ジップロックのフリーザーバッグ、できれば二重包装。
季節別の注意点
春先に収穫したクリーピングタイムは水分が多く、腐敗しやすいです。収穫後すぐに乾燥させるか、冷蔵で早めに使用してください。夏の高温期は乾燥ハーブでも湿気が入りやすくなるため、保存容器をこまめにチェックし、結露があれば拭き取ります。
まとめ
クリーピングタイムは、乾燥状態であれば長期保存が可能ですが、生のままは冷蔵で10日、冷凍で約3か月が安全な目安です。適切な包装と温度管理で、香りと栄養を損なわずに活用しましょう。