クレソンは水分が多く、鮮度が落ちやすい葉物野菜です。冷蔵保存で5〜10日、冷凍で1〜3か月と保存環境を整えれば、長く美味しく楽しめます。
クレソンの基本情報
クレソンはアブラナ科に属する葉物野菜で、独特のピリッとした辛味が特徴です。100gあたり約37kcalと低カロリーで、ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、鉄分が豊富に含まれます。日本各地で栽培され、サラダや和え物、鍋物の薬味として幅広く利用されています。
賞味期限・消費期限の違いと目安
クレソンは生鮮食品のため、主に「賞味期限」が表示されます。賞味期限は「美味しさが保たれる期間」の目安であり、保存状態が良ければ期限を過ぎても食べられることがありますが、食感や風味は劣ります。消費期限は「安全に食べられる最終日」を示すため、開封後や加工品に適用されます。クレソンの場合は賞味期限を基準に、以下の保存期間を目安にしてください。
保存方法の詳細
常温保存(1〜2日)
湿度が高いとすぐにしおれます。水に茎を差し、ビニール袋で覆うと多少持ちますが、できるだけ早めに冷蔵へ移すのがベストです。
冷蔵保存(5〜10日)
野菜室(約0〜5℃)が最適です。茎の根元を水に浸し、濡らしたキッチンペーパーで葉全体を包み、ビニール袋に入れます。袋の口は軽く閉じ、余分な空気を抜くと湿度が保たれます。
冷凍保存(1〜3か月)
洗って水気をしっかり拭き取り、粗く刻んでから密閉できるフリーザーバッグに入れます。できるだけ空気を抜き、平らにして凍らせれば、解凍後も食感が残ります。
保存容器や包装のおすすめ
- 根元を水に浸す専用の水差し容器や、浅めのプラスチック容器。
- 濡れたキッチンペーパーを使用したラップ包装。
- 冷凍時はジップロックや真空パックで空気を遮断。
季節別の注意点
春先は新芽が柔らかく、湿度管理が重要です。夏は高温でしおれやすく、なるべく早く消費するか、冷蔵で保存期間を短く設定してください。秋~冬は気温が低くなるため、常温でも1日程度は持ちますが、乾燥しやすいので湿度を保つ工夫が必要です。
まとめ
クレソンは鮮度が命の葉物野菜です。冷蔵で5〜10日、冷凍で1〜3か月を目安に、茎を水に浸し、濡れたキッチンペーパーで包む保存法を実践すれば、風味と栄養をしっかりキープできます。腐敗サインを見逃さず、安心して美味しく召し上がりましょう。