コモンタイムはハーブの一種で、料理に爽やかな香りを加える定番素材です。正しい保存方法を実践すれば、開封後でも数ヶ月間風味を保てます。ここでは賞味期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存ポイントを詳しく紹介します。

コモンタイムの基本情報

コモンタイム(Thymus vulgaris)は、シソ科の多年草です。葉は小さく、乾燥させても強い香りが残ります。100gあたり約68kcalと低カロリーで、ビタミンCやカロテノイド、抗酸化成分を含みますが、含有量は他のハーブと比較してもごくわずかです。

賞味期限・消費期限の違いと目安

ハーブは「賞味期限」として表示されることが多く、品質(香り・風味)が保たれる期間を示します。開封前の未使用状態(未開封)は、製造日から約2年が目安です。開封後は、乾燥ハーブは冷蔵で約1ヶ月、冷凍で約3ヶ月まで風味が持続します。新鮮なコモンタイムは、冷蔵で約7日、冷凍で約3ヶ月が一般的です。

保存方法の詳細

  • 常温保存:乾燥ハーブは密閉容器に入れ、直射日光と湿気を避ければ1ヶ月程度持ちますが、風味は徐々に低下します。
  • 冷蔵保存:新鮮な葉は紙タオルで軽く包み、通気性のあるビニール袋に入れて保存します。約7日以内に使用するのが安全です。
  • 冷凍保存:葉全体を軽く洗って水気を拭き取り、フリーザーバッグに平らに入れて空気を抜きます。約3ヶ月保存可能で、使用時は凍ったまま料理に加えても香りが保たれます。

保存容器や包装のおすすめ

乾燥ハーブは遮光性のあるガラス瓶や真空パックが最適です。新鮮ハーブは紙タオルと通気性ビニール袋、冷凍はジッパー付きフリーザーバッグを使用し、できるだけ空気を抜くことがポイントです。

季節別の注意点

春先に収穫されたコモンタイムは水分が多く、保存期間が短めです。夏に乾燥させたものは湿度が低いため、常温保存でも比較的長持ちします。秋から冬にかけては葉が硬くなるため、冷凍保存の効果が高まります。

まとめ

コモンタイムは乾燥でも新鮮でも、適切な保存環境を整えることで風味を長く楽しめます。未開封の乾燥ハーブは約2年、開封後は冷蔵で1ヶ月、冷凍で3ヶ月が安全な目安です。保存容器は密閉・遮光・通気性に配慮し、季節ごとの特性も考慮して管理しましょう。