結論から言うと、乾燥した薬膳食材「ケイヒ」は未開封で約2年、開封後は1年以内に使い切るのが安全です。密閉容器に入れ、直射日光と湿気を避ければ、常温でも長期間品質を保てます。
ケイヒの基本情報
ケイヒはシナモン科の樹皮を乾燥させたもので、主に薬膳料理や漢方で使用されます。100gあたり約68kcalと低カロリーで、シンナムアルデヒドやエッセンシャルオイルが含まれ、体を温める作用が期待されます。日本国内では輸入品が主流で、産地は中国・ベトナムなどとされていますが、流通上は産地を特定できないことが多いため「日本各地で流通」と表記します。
賞味期限・消費期限の違いと目安
乾燥スパイスは「賞味期限」が設定されます。賞味期限は品質が保たれる目安で、風味や香りが劣化し始める時期です。消費期限は細菌等の安全性が保証される期限ですが、ケイヒのような低水分食品では通常設定されません。
- 未開封状態:製造日から約24か月(2年)
- 開封後:開封日から約12か月以内に使用推奨
保存方法の詳細
常温保存
暗く涼しい場所(15〜20℃)で、湿気を防げる密閉容器に入れて保管します。直射日光や高温は香りの揮発を早めます。
冷蔵保存
風味をさらに保ちたい場合は、冷蔵庫の野菜室で保存し、密閉容器に入れるだけで約12か月まで品質を維持できます。
冷凍保存
凍結は必須ではありませんが、長期保存(2年程度)を希望する場合は、フリーザーバッグに空気を抜いて密封し、-18℃以下で保管します。解凍時は自然解凍し、湿気が付着しないように注意してください。
保存容器や包装のおすすめ
・アルミ箔や遮光性プラスチック製の密閉容器
・使用時は乾いたスプーンや計量スプーンで取り出す
・開封後はラベルに開封日を記入し、目安を把握する
季節別の注意点
夏場は湿度が高くなるため、特に密閉容器のチェックを頻繁に行い、結露が付着しないようにします。冬場は低温で風味が保ちやすいですが、急激な温度変化は結露の原因になるので、保存場所の温度を一定に保ちましょう。
まとめ
ケイヒは乾燥した薬膳食材なので、未開封で約2年、開封後は1年以内に使い切るのが安全です。常温・冷蔵・冷凍いずれの方法でも、密閉容器と湿気・光の遮断が鍵となります。腐敗サインを見逃さず、適切に管理すれば、料理や漢方に長く活用できます。