赤軸ほうれん草は鮮やかな赤い茎が特徴の葉物野菜です。保存期間は冷蔵で3〜7日、冷凍で約1ヶ月が目安です。ここでは賞味期限・消費期限の違いや、最適な保存方法を管理栄養士がわかりやすく解説します。

赤軸ほうれん草の基本情報

赤軸ほうれん草はヒユ科（Amaranthaceae）に属し、葉は緑色で茎が赤くなるのが名前の由来です。100gあたり約40kcalと低カロリーで、ビタミンA・C・K、葉酸、鉄分などが豊富に含まれます。加熱しても栄養が比較的残りやすく、サラダやおひたし、スムージーなど幅広く利用できます。

賞味期限・消費期限の違いと目安

葉物野菜は「賞味期限」よりも「消費期限」が表示されることが多いですが、家庭での目安は次の通りです。

  • 常温保存: 1〜2日（温度が上がると劣化が早まります）
  • 冷蔵保存: 3〜7日（野菜室で濡れた新聞紙に包むと劣化が遅くなります）
  • 冷凍保存: 約1ヶ月（茹でてから冷凍すると色と栄養が保ちやすい）

保存方法の詳細

常温保存

常温での保存は推奨しませんが、どうしても必要な場合は直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所に置き、1日以内に使用してください。

冷蔵保存

最も安全でおすすめの方法です。

  1. 購入後すぐに葉の水分を軽く拭き取ります。
  2. 濡れた新聞紙またはキッチンペーパーで葉全体を包みます。
  3. 包装した状態を密閉できるビニール袋に入れ、空気をできるだけ抜きます。
  4. 野菜室（約0〜4℃）に置き、3〜7日以内に使用します。

冷凍保存

長期保存したいときは下処理がポイントです。

  1. 葉を洗い、ざく切りにします。
  2. 沸騰したお湯で1分ほどブランチングし、すぐに氷水に取ります。
  3. 水気をしっかり絞り、フリーザーバッグに入れて空気を抜きます。
  4. 冷凍庫（-18℃以下）で保存し、約1ヶ月以内に使用します。

保存容器・包装のおすすめ

・濡れた新聞紙やキッチンペーパーは湿度を保ちつつ乾燥を防ぎます。

・密閉できるジップロックや真空保存バッグは酸化を抑えて鮮度を長持ちさせます。

・冷凍時は平らに広げてから袋に入れると、解凍時に均一に温まります。

季節別の注意点

赤軸ほうれん草は春から初夏にかけて出回りますが、夏場は高温で葉がしおれやすくなります。季節が暑いときは特に冷蔵保存を徹底し、なるべく早めに使い切ることが重要です。

まとめ

赤軸ほうれん草は冷蔵で3〜7日、冷凍で約1ヶ月保存できます。濡れた新聞紙で包む、空気を抜いた密閉容器に入れる、ブランチングしてから冷凍するなどのポイントを守れば、鮮やかな色と栄養を長く楽しめます。賞味期限・消費期限の目安を参考に、適切に管理しましょう。