フルーツトマトは、甘みが強くジューシーな食感が特徴のトマト品種です。保存は適切な温度と湿度を保つことで、鮮度と栄養を長く楽しめます。ここでは、賞味期限の目安と安全に保存するためのポイントをまとめました。
フルーツトマトの基本情報
フルーツトマトはナス科に属するトマトの一種で、果菜に分類されます。色は赤からオレンジまで幅広く、100gあたり約47kcalと低カロリーです。ビタミンCやリコピン、カリウムが豊富で、サラダやカプレーゼ、加熱料理にも適しています。
賞味期限と消費期限の違いと目安
フルーツトマトは生鮮野菜のため、賞味期限は品質が保たれる目安、消費期限は安全に食べられる最終日を示します。一般的に、流通段階で表示されるのは賞味期限です。
- 未開封・未カットの状態での賞味期限(常温): 3〜5日
- 未開封・未カットの状態での賞味期限(冷蔵・野菜室): 1〜2週間
- カット後の消費期限: 2〜3日(適切な温度で保存した場合)
保存方法の詳細
常温保存(10〜15℃)
フルーツトマトは低温障害を起こしやすく、8℃以下での保存は避けるべきです。室温が10〜15℃の涼しい場所で、直射日光を遮り、風通しの良い場所に置きましょう。未熟なものはこの温度で追熟させ、熟したらすぐに冷蔵(野菜室)へ移します。
冷蔵保存(野菜室 10〜12℃)
冷蔵庫の野菜室は通常4〜8℃ですが、フルーツトマトは低温障害を防ぐため、温度設定を10〜12℃に調整できる場合に限ります。温度が低すぎると皮がしわくちゃになり、風味が落ちます。保存容器は通気性のある紙袋や穴あきプラスチック容器を使用し、過度な湿度を防ぎます。
冷凍保存
長期保存したい場合は、丸ごとまたは食べやすい大きさにカットした状態で、軽く塩水(0.5%)にくぐらせた後、密閉できるジッパーバッグに入れます。冷凍庫は-18℃以下を保ち、保存期間は2〜3ヶ月が目安です。解凍は冷蔵庫で自然解凍し、加熱調理に使用してください。
保存容器・包装のおすすめ
- 紙袋や新聞紙で包むと、適度な呼吸が保たれ低温障害を防げます。
- 穴あきプラスチック容器は湿度がこもりにくく、表面の水分が蒸発しやすいです。
- 冷凍時はジッパーバッグに空気を抜いて密封し、凍結焼けを防止。
季節別の注意点
フルーツトマトは主に夏から秋にかけて出荷されますが、季節外れに購入した場合は未熟なことが多く、常温で追熟させる時間が必要です。特に春先は気温が低くなるため、室温が10℃以上になるまで追熟させないと、熟成が遅れやすくなります。
まとめ
フルーツトマトは甘みとジューシーさが魅力のトマト品種です。低温障害を防ぐため、8℃以下の冷蔵は避け、10〜15℃の涼しい場所での常温保存、もしくは野菜室で10〜12℃に設定した冷蔵保存が最適です。適切に保存すれば、常温で3〜5日、冷蔵で1〜2週間、冷凍で2〜3ヶ月と長く美味しさを保てます。