結論：朝鮮人参は冷蔵保存で1〜2週間、冷凍保存で1〜2ヶ月長持ちさせられます。常温では2〜3日程度が目安です。正しい包装と温度管理で、風味と有効成分をできるだけ保ちましょう。
朝鮮人参の基本情報
朝鮮人参（Panax ginseng）はウコギ科（Araliaceae）に属する多年草の根茎です。薬膳食材として古くから利用され、エネルギー代謝や免疫機能をサポートするサポニン類を多く含みます。100gあたり約68kcalと低カロリーで、ビタミンC、ビタミンB群、ミネラル（亜鉛、マグネシウム）も含まれます。
賞味期限と消費期限の違いと目安
・賞味期限は品質が保たれる期間で、風味や有効成分が劣化しにくい期間です。未開封の乾燥人参や真空包装の根は、冷蔵で約1〜2週間、冷凍で約1〜2ヶ月が目安です。
・消費期限は安全に食べられる期限で、特に加工品や切った後の根に適用されます。切ってからはなるべく早めに（7日以内）使用してください。
保存方法の詳細
- 常温保存（2〜3日）：涼しく乾燥した場所に置き、直射日光と高温を避けます。葉が付いている場合は葉を取り除き、湿気がこもらないように紙袋に入れます。
- 冷蔵保存（1〜2週間）：葉をすべて取り除き、根だけを新聞紙で包んでからビニール袋に入れます。温度は0〜4℃が理想です。
- 冷凍保存（1〜2ヶ月）：根を洗って水気を拭き取り、薄くスライスまたはすりおろしてから、フリーザーバッグに平らに入れます。密閉し、空気をできるだけ抜くことで霜焼きを防げます。
保存容器・包装のおすすめ
・紙・新聞紙：根の呼吸を助け、過剰な湿気を吸収します。
・密閉ビニール袋・ジップロック：冷凍時に空気を抜いて封をすることで、品質保持が長くなります。
・真空パック：長期保存（2ヶ月以上）を目指す場合に有効です。
季節別の注意点
春先は根が柔らかくなりやすく、保存期間が短くなる傾向があります。秋に収穫された根は糖度が高く、冷蔵でも比較的長持ちします。季節に応じて保存温度を0〜4℃に保ち、湿度が高いときは新聞紙で包む回数を増やすと効果的です。
まとめ
朝鮮人参は根の状態で保存すれば、冷蔵で1〜2週間、冷凍で1〜2ヶ月と比較的長く保てます。常温は短期間（2〜3日）に留め、葉は取り除き、紙で包んでから密閉容器に入れるのがポイントです。腐敗サインに注意し、適切に解凍すれば、薬膳料理でも有効成分をしっかり活かせます。
