海老芋はサトイモの品種（京野菜）で、鮮度が命の野菜です。結論は、10〜15℃の環境で常温に近い状態で保存し、低温（冷蔵庫等）は避けることが最も安全・美味しく保つ方法です。
海老芋の基本情報
海老芋は形がエビに似ていることから名付けられたサトイモ科の根菜です。主に京都府と静岡県で栽培される京野菜のひとつで、100gあたり約68kcalと低カロリー。ビタミンCやカリウム、食物繊維が豊富に含まれ、季節の煮物や天ぷら、サラダなど幅広く利用できます。
賞味期限・消費期限の違いと目安
・賞味期限は風味・食感が保たれる期間で、常温（10〜15℃）で約1〜2週間が目安です。
・消費期限は安全に食べられる期限ですが、海老芋は低温障害を起こしやすく、冷蔵保存は推奨されません。そのため、購入後はできるだけ早めに使用することが重要です。
保存方法の詳細
常温（10〜15℃）保存：風通しの良い暗所に新聞紙や紙袋に入れて保管。温度が上がりすぎないよう、夏場はエアコンの効いた室内が適しています。
低温保存は避ける：5℃以下の環境は低温障害を起こし、組織が壊れてしなびやすくなります。冷蔵庫や冷凍庫は使用しません。
保存容器・包装のおすすめ
- 紙袋や新聞紙で包み、通気性を確保する。
- 湿気が多いと腐敗が早まるため、乾燥した場所に置く。
- 長期間保存したい場合は、根元を乾いた布で軽く拭き、直射日光を避ける。
季節別の注意点
- 春・秋は気温が10〜15℃に近く、最も保存に適しています。
- 夏は高温になるため、早めに使用するか、涼しい地下室やクーラーの効いた部屋で保管してください。
- 冬は温度が低くなりすぎると低温障害になるので、暖かい室内で保管します。
まとめ
海老芋は低温に弱く、10〜15℃の常温保存が最適です。湿度管理と通気性を確保すれば、購入後1〜2週間は鮮度と風味を保てます。早めに調理し、季節に合わせた保存環境で美味しさを楽しみましょう。
