半夏は薬膳料理で重宝される根菜です。未開封の乾燥半夏は12か月、開封後は6か月を目安に使い切りましょう。鮮度を保つための冷蔵・冷凍保存法や、腐敗を見分けるポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

半夏の基本情報

半夏(はんげ)はサトイモ科に属する根菜で、主に薬膳や漢方で利用されます。乾燥させたものが市販され、乾燥半夏は「半夏(乾)」「半夏(乾燥)」と表記されます。100gあたり約68kcalと低カロリーで、ビタミンCや食物繊維が含まれますが、加熱処理が必要なため、必ず加工後に使用してください。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 未開封の乾燥半夏:製造日から約12か月が賞味期限の目安です。保存状態が良ければ、風味はさらに長く保たれます。
  • 開封後の乾燥半夏:湿気が入らないように密閉すれば、約6か月以内に使い切ることを推奨します。
  • 鮮度のある半夏(加工前の生芋):冷蔵保存で約5日、冷凍保存で約8週間が目安です。消費期限は表示がある場合はそれに従い、表示が無い場合は上記期間を参考にしてください。

保存方法の詳細

常温保存(未開封)

乾燥半夏は直射日光と湿気を避け、通気性の良い紙袋や布製の保存袋に入れて、涼しい場所(15〜20℃)で保管します。開封前はこのままで問題ありません。

冷蔵保存(開封後・鮮生半夏)

乾燥半夏は開封後、密閉できるジップロックや真空パックに入れ、冷蔵庫の野菜室(0〜5℃)で保存します。湿気が入らないようにシリカゲルの小袋を添えると効果的です。

生の半夏は、土が付いたままの状態で紙タオルで軽く拭き、ビニール袋に入れた上で冷蔵庫の野菜室に置きます。5日以内に加熱処理して使用してください。

冷凍保存

乾燥半夏は基本的に冷凍は不要ですが、長期保存したい場合は密閉容器に入れ、-18℃以下で保存すれば約8週間持ちます。生の半夏は皮をむき、薄切りまたは小さめの一口大にカットし、軽く塩水で茹でてから冷凍すると、食感と栄養が保たれます。

保存容器・包装のおすすめ

  • ジップロックや真空パック:湿気・酸素の侵入を防ぎ、保存期間を最大化。
  • 紙製保存袋:通気性があり、乾燥半夏の風味を保ちやすい。
  • シリカゲル小袋:湿度管理に便利。
  • 冷凍用耐熱容器:解凍時に水分が出にくく、料理への使用がスムーズ。

季節別の注意点

半夏は秋から冬にかけて収穫されることが多く、乾燥保存が一般的です。雨季や高温になる夏場は湿気が増えるため、保存場所の温度管理に特に注意が必要です。特に常温保存の場合は、湿度が70%以上になるとカビが発生しやすくなります。

まとめ

半夏は薬膳料理で活躍する根菜です。未開封の乾燥半夏は12か月、開封後は6か月以内に使い切り、冷蔵・冷凍での保存はそれぞれ5日、8週間が目安です。密閉容器と湿度管理で鮮度と風味を保ち、腐敗サインを見逃さないようにしましょう。