黄耆は薬膳料理でよく使われるマメ科の野菜です。保存のポイントさえ抑えれば、鮮やかな風味と栄養を長く楽しめます。本記事では、賞味期限・消費期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの最適な保存方法をご紹介します。
黄耆の基本情報
黄耆(学名:Astragalus membranaceus)はマメ科に属し、根茎が主に利用されます。乾燥させた状態で販売されることが多いですが、生の根も市場で手に入ります。100gあたり約68kcalと低カロリーで、ビタミンB群や食物繊維、ミネラル(カリウム・マグネシウム)を含みます。
賞味期限と消費期限の違いと目安
- 賞味期限は、品質(風味・栄養価)が保たれる期間です。未開封の乾燥黄耆は製造日から約180日が目安です。
- 消費期限は、衛生上の安全が保証される最終日です。開封後はできるだけ30日以内に使用することをおすすめします。
保存方法の詳細
常温保存(未開封・乾燥黄耆)
直射日光と湿気を避け、密閉できるジッパー袋や真空パックに入れて、涼しく乾燥した場所で保管します。目安は製造日から6か月(180日)です。
冷蔵保存(生の根)
新鮮な黄耆の根は、表面の水分をキッチンペーパーで軽く拭き取り、ポリ袋に入れて冷蔵の野菜室へ。温度は0〜4℃が理想で、保存期間は約7日です。
冷凍保存(生根・乾燥根)
根を食べやすい大きさにカットし、ラップで個別に包んでからフリーザーバッグに入れます。-18℃以下で保存し、品質が保たれる期間は約6か月です。解凍は冷蔵で自然解凍するか、湯通しで行いましょう。
保存容器・包装のおすすめ
- ジッパー付き密閉袋(乾燥黄耆)
- 真空パック機があれば、空気を抜いて保存すると酸化が遅くなります。
- 冷蔵・冷凍は耐冷ジッパー袋か、耐熱・耐冷のプラスチック容器を使用。
- 保存時は必ずラベルに保存開始日を書き込み、ローテーション管理を徹底。
季節別の注意点
黄耆は主に秋から冬にかけて収穫されますが、流通が安定しているため一年中入手可能です。特に夏場は高温・高湿でカビが繁殖しやすくなるため、乾燥黄耆は必ず密閉し、冷暗所で保管してください。
まとめ
黄耆は正しい保存方法を守るだけで、風味と栄養を長期間キープできます。未開封の乾燥品は常温で約6か月、開封後は冷蔵で1週間、冷凍で約6か月が目安です。腐敗サインに注意し、適切な容器で管理すれば、薬膳料理にいつでも活用できます。