ブラックトマトは濃い紫色の皮が特徴の果菜です。鮮やかな甘みと独特の風味を楽しむためには、適切な保存が欠かせません。ここでは、賞味期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの最適な保存方法を管理栄養士が解説します。
ブラックトマトの基本情報
ブラックトマトはナス科トマト属に属し、一般的な赤トマトと同様に果実として扱われます。100gあたり約39kcalと低カロリーで、ビタミンC、カリウム、リコピンが豊富です。ただし、リコピンは熱や光に弱いため、保存時は暗く涼しい環境が望ましいです。
賞味期限・消費期限の違いと目安
※ブラックトマトは加工食品ではなく生鮮野菜のため、法律上は「賞味期限」ではなく「消費期限」や「目安期限」の表記が用いられます。
- 常温(目安期限):約3〜5日
- 冷蔵(目安期限):約1〜2週間(完熟後)
- 冷凍(保存期間):約2〜3ヶ月
保存方法の詳細
常温保存(未熟なブラックトマト)
購入直後は未熟な状態が多いので、15〜20℃の室温で2〜3日間追熟させます。直射日光と高温は避け、風通しの良い場所に置きましょう。
冷蔵保存(熟したブラックトマト)
熟したらすぐに野菜室へ。温度は10〜13℃、湿度は85%前後が目安です。紙袋や新聞紙で包むと水分が適度に調整され、皮割れを防げます。
冷凍保存(長期保存)
丸ごとでも、食べやすい大きさにカットしても保存可能です。保存袋に入れ空気を抜き、なるべく薄く平らにして冷凍すると解凍時の食感が保ちやすくなります。
保存容器や包装のおすすめ
- 紙袋・新聞紙:通気性があり、過剰な湿気を防止。
- 通気性のあるプラスチック容器:蓋は完全に閉めず、少し隙間を残す。
- 冷凍時はジップロック式の密閉袋を使用し、なるべく空気を抜く。
季節別の注意点
夏場は高温で追熟が速くなるため、早めに冷蔵に移すと良いです。秋から冬にかけては低温障害(風味低下)を防ぐため、10〜13℃を保つことがポイントです。
まとめ
ブラックトマトは未熟時は常温で追熟させ、熟したら10〜13℃の野菜室で保存すれば1〜2週間持ちます。長期保存は冷凍が最適で、2〜3ヶ月の保存が可能です。適切な包装と温度管理で、甘みと栄養をしっかりキープしましょう。