ビーツは根菜の中でも栄養価が高く、サラダやスープに幅広く使える食材です。鮮度を保つための保存方法を正しく実践すれば、賞味期限は冷蔵で約2週間、冷凍で約10ヶ月と長く楽しめます。
ビーツの基本情報
ビーツはヒユ科に属する根菜で、丸い球根が特徴です。色は濃い赤紫が一般的ですが、黄ビーツや白ビーツもあります。100gあたり約52kcalと低カロリーで、食物繊維、ビタミンC、葉酸、カリウム、ベタレイン(抗酸化成分)を豊富に含みます。
賞味期限・消費期限の違いと目安
・賞味期限は品質が保たれる目安で、風味や食感が最良の状態を示します。未開封のパックビーツは冷蔵で約14日が目安です。
・消費期限は安全に食べられる期限で、開封後はなるべく早く使用し、開封後は7日以内に食べ切ることをおすすめします。
保存方法の詳細
常温保存
ビーツは根が乾燥しやすく、常温では2〜3日でしおれ始めます。直射日光や高温多湿は避け、風通しの良い涼しい場所に置くと多少は持ちますが、基本は冷蔵保存が推奨です。
冷蔵保存(野菜室)
- 未洗浄・葉が付いたままの状態で、ビニール袋に数箇所小さな穴を開けて通気性を確保し、野菜室の温度0〜4℃で保存します。
- 葉を取り除く場合は、根だけを乾いたキッチンペーパーで軽く拭き、密閉容器またはジップロックに入れます。
- この状態で約14日(未加工)/7日(カット済み)持ちます。
冷凍保存
- 下茹で(5分程度)して冷水で急冷し、水気をしっかり拭き取ります。
- 食べやすい大きさにカットし、フリーザーバッグに平らに入れて空気を抜き、-18℃以下で保存します。
- 保存期間は約10ヶ月が目安です。解凍は冷蔵で自然解凍するか、電子レンジの解凍モードを使用してください。
保存容器・包装のおすすめ
ビーツは水分が多いため、通気性と湿度管理が重要です。以下の包装が効果的です。
- ビニール袋(小さな穴を開ける)+野菜室の野菜引き出し
- 紙タオルで根元を包み、ビニール袋に入れると乾燥防止になる
- 冷凍時は平らに入れたジップロックで重ねずに保存し、取り出しやすくする
季節別の注意点
- 秋・冬は収穫期で鮮度が高く、冷蔵で2週間以上持ちやすいです。
- 春・夏は輸入品が多く、根が柔らかくなることがあるため、なるべく早めに使用し、冷蔵保存でも5〜7日程度にとどめましょう。
まとめ
ビーツは根菜として冷蔵で約2週間、冷凍で約10ヶ月保存可能です。通気性のある包装と適切な温度管理で、栄養価と食感を長く保てます。鮮度を見分けるサインや保存のコツを活用し、ビーツの美味しさを最大限に引き出してください。