高系14号はサツマイモの品種で、適切に管理すれば長期間美味しさを保てます。ここでは賞味期限の目安と、低温障害を防ぐ正しい保存方法をまとめました。
高系14号の基本情報
・分類:根菜(サツマイモ)
・科名:ヒルガオ科
・学名:Ipomoea batatas
・果肉色:黄色
・特徴:鳴門金時の親品種で、甘みが強く、加熱するとホクホクした食感が楽しめます。
・栄養価:100gあたり約106kcal、炭水化物、食物繊維、ビタミンCが豊富です。
賞味期限・消費期限の違いと目安
サツマイモは「賞味期限」が設定されることが多く、保存状態が良ければ賞味期限を過ぎても食べられますが、品質は低下します。高系14号の目安は次の通りです。
- 常温(13〜15℃の冷暗所)での賞味期限:製造日から1〜2ヶ月
- 開封・カット後の消費期限:1〜2週間以内に使用
- 冷凍保存(加熱後、密閉包装):1〜2ヶ月
保存方法の詳細
常温保存(推奨)
高系14号は低温に弱く、10℃以下になると低温障害が起こります。そのため、13〜15℃の冷暗所で保存します。具体的には、風通しの良い倉庫や地下室、または室温が安定したリビングの隅が適しています。
冷蔵保存(非推奨)
冷蔵庫の温度は10℃以下になるため、低温障害が起きやすく、甘みが失われ、組織が硬くなります。したがって、冷蔵保存は避けてください。
冷凍保存(加熱後が前提)
加熱(蒸す・茹でる・焼く)した後、密閉できるジッパー付き保存袋やプラスチック容器に入れ、13〜15℃の環境で冷凍します。解凍は自然解凍または電子レンジの低出力で行い、再加熱して食べます。
保存容器や包装のおすすめ
- 新聞紙に包んで通気性を確保し、直射日光を遮る。
- 乾燥を防ぐため、湿気が多い場合は紙に軽く水分を拭き取ってから包装。
- 長期保存時は麻ひもで束ね、吊るすと空気が循環しやすくなります。
- 冷凍時は真空パックやジッパー袋で空気を抜き、酸化を防止。
季節別の注意点
高系14号は主に秋から冬にかけて収穫されますが、保存期間は季節に左右されます。
- 夏季:気温が高くなると腐敗が早まるため、早めに消費。
- 秋・冬:気温が13〜15℃に近い時期が最適。収穫直後は特に注意して保存。
まとめ
高系14号は甘みが強く、料理の幅が広がるサツマイモです。保存は13〜15℃の冷暗所が基本で、冷蔵は避け、必要に応じて加熱後に冷凍保存すると長持ちします。上記のポイントを守れば、1〜2ヶ月間美味しさをキープできます。