ズッキーニは購入後すぐに冷蔵保存し、適切に包装すれば約1週間は新鮮さを保てます。ここでは賞味期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの最適な保存方法を詳しく解説します。
ズッキーニの基本情報
ズッキーニはウリ科(Cucurbitaceae)に属する果菜類です。外観は緑色や黄色の細長い形が特徴で、皮が薄く柔らかいため調理の幅が広い野菜です。100gあたり約36kcalと低カロリーで、ビタミンC、ビタミンB6、カリウム、食物繊維が豊富です。
賞味期限・消費期限の違いと目安
ズッキーニは生鮮野菜のため、法律上の「消費期限」は設定されていませんが、食品表示では「賞味期限」や「保存目安日」が記載されます。一般的な目安は以下の通りです。
- 常温保存:1〜2日(鮮度が急速に低下)
- 冷蔵保存(野菜室):3〜7日
- 冷凍保存(ブランチング後):約1か月
保存方法の詳細
1. 常温保存
直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所に置きます。ただし、1〜2日で劣化が始まるため、長期保存は推奨されません。
2. 冷蔵保存(野菜室がベスト)
湿度が高い環境が適しています。以下の手順で保存すると鮮度が長持ちします。
- 表面の水分をキッチンペーパーで軽く拭き取る。
- 濡れた新聞紙または湿らせたキッチンペーパーで包む。
- 密閉できるビニール袋に入れ、できるだけ空気を抜く。
- 野菜室(約4〜6℃)に入れる。
この方法で3〜7日間は食感と風味を保てます。
3. 冷凍保存
冷凍する際はブランチング(沸騰した湯で1分程度)して酵素活性を止め、冷水で急冷します。その後、食べやすいサイズにカットし、フリーザーバッグに平らに入れて空気を抜き、-18℃以下で保存します。解凍は冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジの解凍モードを使用してください。
保存容器や包装のおすすめ
・濡れた新聞紙やキッチンペーパーは湿度を保ちつつ、過度な水分を防ぎます。
・密閉できるジッパーバッグは酸素の侵入を抑えて腐敗を遅らせます。
・冷凍保存時はフリーザーバッグにできるだけ平らに入れ、重ね置きしないことがポイントです。
季節別の注意点
ズッキーニは夏が旬ですが、季節によって水分量が変わります。夏場は特に湿度が高くなるため、包装を毎日チェックし、過度な水分がたまらないようにしましょう。秋以降は水分が減少しやすくなるため、包装を乾燥させすぎないように注意が必要です。
まとめ
ズッキーニは冷蔵保存が基本です。濡れた新聞紙やキッチンペーパーで包み、野菜室で保管すれば3〜7日間は鮮度を保てます。長期保存したい場合はブランチング後に冷凍し、1か月以内に使用するのが安全です。腐敗サインを見逃さず、適切な保存で美味しさと栄養をキープしましょう。