とろみ食は、嚥下(えんげ)や飲み込みが困難な方のために開発された介護食です。ここでは、賞味期限・消費期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの安全な保存方法を具体的に紹介します。

とろみ食の基本情報

とろみ食は、主に米粉やでんぷんをベースに、食塩・その他・ビタミン・ミネラルを加えた加工食品です。1食(100 g)あたり約68 kcalで、たんぱく質や食物繊維は少量ですが、必要な栄養素をバランスよく配合しています。個包装や真空パックで販売され、開封前は常温保存が可能です。

賞味期限と消費期限の違いと目安

賞味期限は、未開封の状態で品質が保たれる目安です。とろみ食は未開封で約180日(約6か月)と設定されていることが多いです。
消費期限は、開封後や保存状態が変化した場合に安全に食べられる期限です。開封後は冷蔵で7日以内、冷凍保存した場合は30日以内を目安にしてください。

保存方法の詳細

常温保存(未開封)

  • 直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い涼しい場所に保管。
  • パッケージが破損していないか確認。

冷蔵保存(開封後)

  • 開封後はすぐに密閉容器に移し替え、0〜5℃の冷蔵庫で保存。
  • できるだけ早く(3〜7日以内)に消費する。

冷凍保存(長期保存)

  • 冷凍可能な商品は、開封前にパッケージのまま-18℃以下で保存。
  • 解凍は冷蔵庫内で自然解凍し、再冷凍は避ける。
  • 保存期間は30日以内が目安。

保存容器や包装のおすすめ

  • 開封後はジップロックや密閉容器に入れ、空気を抜く。
  • アルミホイルやラップで二重に包むと乾燥を防げます。
  • 冷凍保存時は耐冷ジッパーバッグを使用し、日付ラベルを貼る。

季節別の注意点

  • 夏場は常温保存が特に難しくなるため、購入後はすぐに冷蔵または冷凍へ。
  • 冬場は室温が低くなるため、常温保存でも品質が保ちやすいが、湿度が高いとカビのリスクが上がるので除湿に注意。

まとめ

とろみ食は未開封で約180日、開封後は冷蔵で7日以内、冷凍で30日以内に消費すれば安全です。保存容器は密閉できるものを選び、季節に応じた温度管理を行うことで、栄養と食感を長く保てます。