結論：月桂樹の葉は乾燥した状態で保存すれば、未開封で約2年、開封後でも適切に密閉すれば1年程度は品質を保てます。常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法と注意点を守れば、長期間にわたって香りを活かした料理が楽しめます。
月桂樹の葉の基本情報
月桂樹（ローレル）の葉は、乾燥させた状態で調味料として使用されます。独特の芳香とほのかな苦味がスープやシチュー、煮込み料理に深みを与えるため、欧米料理で特に重宝されています。栄養面では、100gあたり約68kcalで、ビタミンCやカルシウム、鉄分が微量含まれますが、使用量は少量（数枚）が一般的なため、主に香り付けの役割が中心です。
賞味期限・消費期限の違いと目安
- 賞味期限：品質（香り・風味）が保たれる期間です。未開封の乾燥葉は製造日から約24か月が目安です。
- 消費期限：安全性が保証される期限です。乾燥調味料は微生物増殖リスクが低く、通常は賞味期限と同様に扱われますが、開封後は12か月以内に使い切ることを推奨します。
保存方法の詳細
常温保存
密閉できるガラス瓶やジッパー付きビニール袋に入れ、直射日光と湿気を避けた涼しい場所（15〜20℃）で保管します。開封後はできるだけ早く使用し、6か月を超える場合は香りが薄れます。
冷蔵保存
常温保存が難しい環境（高温多湿）では、密閉容器に入れたまま冷蔵庫の野菜室で保管すると、香りの劣化を抑えつつ12か月程度持たせられます。冷蔵保存時は結露ができないよう、容器の内部を乾燥させておくことがポイントです。
冷凍保存
長期保存が必要な場合は、密閉袋に小分けして空気を抜き、-18℃以下の冷凍庫で保管します。これにより約24か月間、香りと品質を維持できます。解凍は使用直前に常温で自然解凍し、湿気が付着しないように注意してください。
保存容器や包装のおすすめ
- 光と酸素を遮断できる暗色ガラス瓶
- ジッパー付き真空パック
- アルミホイルで二重包装し、さらに密閉袋に入れる
季節別の注意点
- 梅雨・夏場：湿度が高くなるため、常温保存は特に避け、冷蔵または冷凍での保存を推奨。
- 冬場：室温が低くなるため、常温保存でも比較的長持ちしますが、結露が起きやすいので容器の蓋はしっかり閉めましょう。
まとめ
月桂樹の葉は乾燥状態で保存すれば、未開封で約2年、開封後でも適切に密閉すれば1年程度は香りを保てます。常温・冷蔵・冷凍それぞれの特徴を活かし、光・湿気・空気を遮断する保存容器を選ぶことで、料理にいつでもフレッシュな風味を加えることができます。
