高カロリー食は介護食のひとつで、エネルギー補給が必要な高齢者向けに設計された食品です。正しい保存で安全・美味しさを保ち、無駄を減らすことができます。

高カロリー食の基本情報

高カロリー食は、1食あたり約300〜500kcal、100gあたり約68kcalとエネルギー密度が高く、タンパク質・脂質・炭水化物のバランスが考慮された加工食品です。主に柔らかいテクスチャーで、嚥下(えんげ)障害のある方でも食べやすいように調整されています。

賞味期限と消費期限の違いと目安

賞味期限は風味や食感の目安で、未開封の状態で製造日から約12か月が一般的です。
消費期限は安全性の目安で、開封後は冷蔵で3日以内、冷凍で2か月以内に使用することが推奨されます。

保存方法の詳細

常温保存は直射日光や高温多湿を避け、密閉できる容器に入れて30℃以下の涼しい場所で2時間以内に消費してください。

冷蔵保存は5〜8℃が適温で、開封後はすぐに密閉容器に移し、3〜5日以内に使用します。

冷凍保存は-18℃以下で保存し、できるだけ早く凍結させます。解凍は冷蔵庫で自然解凍し、解凍後は再冷凍せずに2日以内に食べ切ります。

保存容器・包装のおすすめ

  • 未開封はパッケージのまま保管し、破損がないか確認。
  • 開封後はフタ付きプラスチック容器やジップロックで空気を遮断。
  • 冷凍時は耐冷ジッパーバッグに小分けし、空気を抜く。

季節別の注意点

夏場は常温保存が特に短くなるため、購入後はすぐに冷蔵・冷凍へ移すことが重要です。冬場は室温が低くなるため、常温保存は2時間以内に留め、冷蔵庫の温度が低すぎないか(0℃付近になると凍結のリスク)確認しましょう。

まとめ

高カロリー食はエネルギー補給に優れた介護食ですが、保存環境によって安全性が大きく変わります。未開封は賞味期限まで常温保存が可能ですが、開封後は冷蔵で3日以内、冷凍で2か月以内に使用し、密閉容器で空気・湿気を遮断することが長持ちのコツです。