結論から言うと、ジャーマンカモミールは乾燥状態であれば常温で1年程度、開封後は6〜12か月、冷蔵・冷凍すればそれぞれ2週間と6か月まで鮮度を保てます。正しい保存容器と環境を選べば、香りと有効成分を長く楽しめます。
ジャーマンカモミールの基本情報
ジャーマンカモミール(学名: Matricaria chamomilla)はキク科(Asteraceae)に属する一年草のハーブです。乾燥させた花穂はリラックス効果や消化促進に利用され、ハーブティーやエッセンシャルオイルの原料として広く親しまれています。100gあたり約42kcalと低カロリーで、フラボノイドやシネオールといった抗酸化成分を含みます。
賞味期限と消費期限の違いと目安
ハーブは「賞味期限」と「消費期限」の区別が重要です。賞味期限は香りや風味が保たれる目安で、開封前の乾燥ハーブは製造日から約12〜24か月が一般的です。一方、消費期限は安全性に関わる期限で、特に湿気が混入した場合は開封後6〜12か月以内に使用することが推奨されます。
保存方法の詳細
- 常温(乾燥ハーブ):直射日光と湿気を避け、密閉容器に入れて冷暗所で保管。目安は未開封で12〜24か月、開封後は6〜12か月。
- 冷蔵(生の花・葉):紙タオルで軽く包み、通気性のある容器に入れ、0〜5℃で保存。約1〜2週間が目安です。
- 冷凍(乾燥ハーブまたは生ハーブ):小分けにしてジッパー付きフリーザーバッグに入れ、-18℃以下で保存。乾燥ハーブは約6か月、生ハーブは約6か月まで品質が保たれます。
保存容器や包装のおすすめ
・密閉ガラス瓶:光を遮断し、香りの揮発を防止。
・ジッパー付きフリーザーバッグ:冷凍保存時に空気を抜いて密封。
・紙包装+アルミ箔:常温保存で湿気を吸収しやすい。
季節別の注意点
収穫期(主に夏)に近いほど水分が多く、保存時のカビリスクが上がります。収穫後すぐに乾燥させ、湿度が低い秋以降に保存すると長持ちしやすいです。
まとめ
ジャーマンカモミールは適切な保存環境さえ整えれば、常温で1年、冷蔵で2週間、冷凍で6か月と長期間利用できます。密閉容器・湿気対策・光遮断を徹底し、変色や異臭が出たら使用を中止しましょう。