卵白はタンパク質が豊富で低カロリーな食材ですが、保存方法を間違えるとすぐに品質が劣化します。ここでは、卵白の賞味期限・消費期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの最適な保存方法を解説し、鮮度を保つコツをご紹介します。

卵白の基本情報

卵白は鶏卵の黄身と分離した透明な部分で、主に水分(約90%)とタンパク質(約10%)で構成されています。100gあたり約68kcalで、ビタミンやミネラルは少量ですが、特にアミノ酸スコアが高く、筋肉の修復やダイエットに適しています。

賞味期限・消費期限の違いと目安

市販のパック入り卵白は「賞味期限」が表示されます。未開封の状態で冷蔵保存した場合、製造日から約10日以内に使用するのが安全です。開封後は空気に触れることで細菌の増殖が進むため、5日以内に使い切ることを目安にしてください。消費期限は表示されていませんが、保存状態が悪いと早めに劣化します。

保存方法の詳細

  • 常温:卵白は常温での保存は推奨できません。30℃以上の環境では30分以内に細菌が増殖し始めます。どうしても常温で保存が必要な場合は、直射日光を避け、涼しい場所で3時間以内に使用してください。
  • 冷蔵(0〜4℃):パックのまま冷蔵庫の奥(温度が安定しやすい)に入れます。未開封は約10日、開封後は5日以内に使用しましょう。尖った方(卵白が流れ出しやすい側)を下にすると、液漏れ防止になります。
  • 冷凍(-18℃以下):小分けにして密閉容器やジッパー付きフリーザーバッグに入れ、空気をしっかり抜きます。未開封の市販パックは約3か月、家庭で分けた場合は約2か月保存可能です。解凍は冷蔵庫内でゆっくり行い、再冷凍は避けてください。

保存容器・包装のおすすめ

プラスチック製の密閉容器やガラス瓶は、匂い移りを防ぎ、酸化を遅らせます。冷凍する際は、平らに広げた状態で凍らせると解凍が均一になり、結晶化によるタンパク質変性を抑えられます。

季節別の注意点

  • 夏場(30℃以上):常温保存は絶対に避け、購入後すぐに冷蔵へ。冷凍保存は特に有効です。
  • 冬場(0℃付近):冷蔵庫の温度が低すぎると凍結することがあります。冷蔵庫の設定温度は3〜4℃がベストです。

まとめ

卵白は高タンパク・低カロリーで料理の幅を広げますが、保存環境が品質に直結します。冷蔵で約10日、冷凍で約3か月を目安に、密閉容器で保存し、常温放置は最小限に抑えることで、いつでも新鮮な卵白を活用できます。