防災食は、災害時に備えて長期保存が可能な非常食です。未開封なら約5年、開封後は速やかに消費することが安全です。
防災食の基本情報
防災食は主に米や小麦、豆類、乾燥その他、肉や魚のフリーズドライ、エネルギーバーなどを加工した加工品です。1食あたりのエネルギーは約68kcal（100g当たり）で、炭水化物・たんぱく質・脂質のバランスが考慮されています。保存性を高めるために真空包装やアルミ箔包装が採用され、常温での保存が前提です。
賞味期限・消費期限の違いと目安
防災食は「賞味期限」が表示されます。賞味期限は品質が保たれる目安で、未開封状態であれば約5年（製造日から）です。開封後は食品の性質上「消費期限」は設定されませんが、衛生面からできるだけ早く食べ切ることが推奨されます。
保存方法の詳細
防災食は常温・冷蔵・冷凍それぞれに適した保存方法があります。以下の表を参考にしてください。
常温保存
直射日光と高温多湿を避け、15〜25℃の涼しい場所で保管します。未開封のままであれば、賞味期限まで品質が保たれます。
冷蔵保存
開封後は必ず密閉容器に移し、4℃以下の冷蔵庫で保存します。目安は3日以内に消費することです。
冷凍保存
開封後に余った防災食は、フリーズドライ製品であれば冷凍庫（-18℃以下）で最大1か月保存可能です。ただし、解凍時に水分が出やすくなるため、再加熱は十分に行ってください。
保存容器や包装のおすすめ
未開封は包装のままで問題ありませんが、開封後は以下を活用すると衛生的です。
- ジップロックや真空シーラント容器
- 密閉できるプラスチック容器
- アルミホイルで二重包装し、光と酸素を遮断
季節別の注意点
夏場は温度上昇が早く、包装が膨らむリスクが高まります。高温になる時期は特に常温保存場所の温度管理に注意し、可能であれば冷暗所に移すか、冷蔵保存に切り替えてください。冬場は凍結による包装破損を防ぐため、極端に低温になる場所は避けましょう。
まとめ
防災食は未開封で約5年の賞味期限があり、開封後は冷蔵で3日以内、冷凍で1か月以内に消費するのが安全です。保存時は直射日光・高温・湿気を避け、開封後は密閉容器に移すことがポイントです。正しい保存で非常時にも安心して利用できるように備えておきましょう。
