エスカルゴはフランス料理の定番食材で、適切に保存すれば風味と食感を長く楽しめます。ここでは賞味期限・消費期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍別の保存方法を管理栄養士が解説します。

エスカルゴの基本情報

エスカルゴは食用カタツムリで、主に缶詰や冷凍品として流通しています。100gあたり約68kcalで、タンパク質・鉄・ビタミンB12が豊富です。調理前は必ず塩水で洗浄し、余分な粘液を除去します。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 賞味期限(未開封):缶詰は製造日から約730日(2年)を目安に設定されています。
  • 消費期限(開封後):開封後は冷蔵で約3日以内に使用することが推奨されます。
  • 生エスカルゴ(活きた状態)は常温保存は不適切で、0〜4℃の冷蔵が必須です。購入後24時間以内の使用が望ましいです。

保存方法の詳細

1. 常温保存

未開封の缶詰は直射日光と高温を避け、15〜25℃の涼しい場所で保存すれば約2年持ちます。開封後は常温保存は避け、必ず冷蔵へ移してください。

2. 冷蔵保存

開封後のエスカルゴは密閉容器に移し、必ず冷蔵(0〜4℃)で保管します。保存期間は3日が目安です。余分な水分はキッチンペーパーで軽く拭き取ってから保存すると、粘りや臭いの発生を抑えられます。

3. 冷凍保存

冷凍可能なエスカルゴは、ジップロックや真空パックに入れ、できるだけ空気を抜いてから-18℃以下で保存します。保存期間は約8週間(2か月)です。解凍は冷蔵で自然解凍し、再冷凍は避けてください。

保存容器・包装のおすすめ

  • 密閉できるガラス容器やプラスチック容器
  • ジップロックや真空パックで空気を遮断
  • 開封後はアルミホイルで覆ってから容器に入れると、酸化を防げます

季節別の注意点

  • 夏季は温度上昇により腐敗が早まります。開封後はできるだけ早く冷蔵し、3日以内に使用してください。
  • 冬季は冷蔵庫の温度が低くなりすぎないよう、4℃前後に保つ設定がポイントです。

まとめ

エスカルゴは正しい温度管理と密閉保存が長持ちの鍵です。未開封の缶詰は常温で約2年、開封後は冷蔵で3日以内、冷凍で2か月を目安にし、腐敗サインに注意しながら安全に楽しみましょう。