EPAは魚油由来のオメガ‑3脂肪酸で、健康維持に役立つとされています。未開封の状態で約2年、開封後は約6か月以内に使い切ることが安全に摂取できる目安です。ここではEPAの基本情報から、賞味期限・消費期限の違い、最適な保存方法までを詳しく解説します。

EPAの基本情報

EPA(エイコサペンタエン酸)は、主に青魚の油に含まれる長鎖多価不飽和脂肪酸です。1日あたりの目安摂取量は約1000 mgとされ、血中の中性脂肪を下げる効果や、炎症を抑える働きが期待されています。
100 gあたりのエネルギーは約68 kcalで、カロリーは低めです。

賞味期限と消費期限の違いと目安

健康食品では「賞味期限(ベスト・ビフォア)」が表示されることが多く、これは製造から品質が保証される期間を示します。EPAは酸化しやすいため、賞味期限が過ぎると風味や栄養価が低下しやすくなります。一方、食品衛生上のリスクが高まる「消費期限」は表示されませんが、開封後はなるべく早く使い切ることが推奨されます。

保存方法の詳細

  • 常温(室温)保存:直射日光を避け、25℃以下の涼しい場所で保存します。未開封のままなら約2年間保ちますが、夏場は酸化が進むため、できるだけ涼しい場所に置くことが重要です。
  • 冷蔵保存:開封後は冷蔵庫(5〜10℃)で保存すると酸化を遅らせられ、品質を約6か月保てます。容器はしっかり閉め、できれば暗所に置きましょう。
  • 冷凍保存:カプセルやソフトジェルは凍結に弱く、形状が変わることがあります。液体のEPAオイルは冷凍可能ですが、解凍時に分離しやすくなるため、基本的には冷蔵保存を推奨します。

保存容器や包装のおすすめ

EPAは光と酸素に敏感です。以下の点に注意して包装を選びましょう。

  • 暗色の密閉容器(琥珀色瓶やアルミ箔包装)を使用する。
  • 開封後は空気を抜くか、シリコンキャップで密閉する。
  • 乾燥剤が入っている場合は、容器内に残したままにしない。

季節別の注意点

特に夏場は温度上昇と紫外線により酸化が早まります。エアコンが効いた部屋や冷蔵庫に早めに移すことがポイントです。冬場は逆に低温で固まることがあるため、使用前に室温に戻すと飲みやすくなります。

まとめ

EPAは未開封で約2年、開封後は冷蔵で約6か月が目安です。光・熱・酸素を遮断する暗色容器で保存し、特に夏は冷蔵へ移すことが品質保持の鍵です。正しい保存でEPAの栄養をしっかり摂取しましょう。

他の食品の保存方法については、[[焼き鯖寿司(郷土料理)の賞味期限と正しい保存方法(調味料)]]やマリネサーモン(ヨーロッパ料理)の賞味期限と正しい保存方法|長持ちさせるコツをご参照ください。