結論から言うと、えごま油は未開封の状態で約12か月、開封後は冷蔵で約6か月を目安に使い切ると、風味と栄養価を保てます。光・熱・空気を遮断し、密閉できる暗色ボトルで保存することが最も効果的です。

えごま油の基本情報

えごま油はシソ科の一年草「エゴマ(Perilla frutescens)」の種子から絞り出した食用油で、その他としてサラダドレッシングや和え物、仕上げ油に利用されます。100gあたり約68kcalと低カロリーで、α‑リノレン酸(オメガ3)を豊富に含み、健康志向の方に人気です。

賞味期限と消費期限の違いと目安

  • 賞味期限(ベスト・ビフォア):未開封のまま保存した場合、製造日から約12か月が目安です。風味が最も良い期間を示します。
  • 消費期限:開封後や保存状態が悪くなった場合に適用されます。開封後は冷蔵で約6か月以内に使い切ることが推奨されます。

保存方法の詳細

常温(室温)保存

直射日光や高温を避け、15〜20℃以下の涼しい場所に置きます。未開封であれば最大3か月程度は品質を保てますが、できるだけ早めに冷蔵へ移すと安心です。

冷蔵保存

開封後は必ずキャップをしっかり閉め、暗色のガラス瓶やPETボトルに入れ替えて冷蔵(0〜5℃)で保存します。冷蔵にすることで酸化が遅れ、約6か月間風味を維持できます。

冷凍保存

長期保存が必要な場合は、密閉できるジップロックや真空パックに小分けして冷凍(-18℃以下)すれば、約12か月まで品質を保てます。ただし、解凍時は自然解凍し、再冷凍は避けてください。

保存容器や包装のおすすめ

  • 暗色(茶色・琥珀色)のガラス瓶:光遮断性が高く、酸化を最小限に抑える。
  • 密閉できるプラスチック容器:軽量で持ち運びしやすいが、光に弱いため必ず暗所に保管。
  • 真空パック:冷凍保存時に空気を抜くことで酸化を防止。

季節別の注意点

  • 夏季(30℃以上):開封後は特に早めに冷蔵へ移し、3か月以内に使い切る。
  • 冬季(0〜10℃):常温でも比較的安定するが、光は避ける。
  • 梅雨時期:湿度が高くなるため、容器の結露に注意し、乾燥した布で拭いてから保存。

まとめ

えごま油は光・熱・空気に弱い油ですが、暗色の密閉容器に入れ、開封後は冷蔵で約6か月、未開封は約12か月を目安にすれば、風味と栄養を長く楽しめます。腐敗サインに注意し、適切な保存法で毎日の食事に活用しましょう。