デリバリー(宅配)の食品は、届いたらできるだけ早く適切に保存することで、味・栄養・安全性を保てます。ここでは、賞味期限・消費期限の目安、常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法、腐敗サイン、そして実践的な保存のコツを管理栄養士がわかりやすくまとめました。

デリバリーの基本情報

「デリバリー」は、レストランや専門店が調理した料理を包装した状態で宅配する加工食品です。一般的に、100gあたり約68kcalのエネルギーが含まれ、調味料や油分が使用されていることが多いです。包装は真空パックや密閉容器が主流で、保存期間は包装状態や温度管理に左右されます。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 賞味期限は「美味しく食べられる期限」。開封前の未開封状態で冷蔵保存した場合、メーカーが設定した期間(多くは2~3日)を目安にします。
  • 消費期限は「安全に食べられる期限」。冷凍保存した場合は1か月程度が目安です。温度が不安定になると消費期限が短くなるため、できるだけ一定の温度で保存してください。

保存方法の詳細

常温(室温)

届いた直後に温度が20℃前後であれば、2〜4時間以内に冷蔵へ移すことが安全です。保温状態で長時間放置すると、細菌増殖リスクが高まります。

冷蔵保存

未開封の状態であれば、冷蔵(0〜5℃)で約2〜3日が目安です。開封後は密閉容器に移し替え、できるだけ早く(1日以内)に食べ切ることをおすすめします。

冷凍保存

冷凍(-18℃以下)で保存すれば、約1か月程度品質を保てます。冷凍する際は、空気をできるだけ抜いたフリーザーバッグや密閉容器に小分けして保存すると、解凍時の品質低下を防げます。

保存容器・包装のおすすめ

  • 真空パックは酸素を遮断し、酸化による劣化を抑制します。
  • プラスチック製の密閉容器は、匂い移りを防ぎつつ再加熱もしやすいです。
  • 冷凍時はフリーザーバッグに空気を抜くか、ジップロックの「空気抜き」機能を活用しましょう。

季節別の注意点

夏季は室温が上がりやすく、常温での放置時間を短縮する必要があります。逆に冬季は冷蔵庫の温度が低めになることがあるため、設定温度を5℃以下に保ち、霜取りの頻度に注意してください。

まとめ

デリバリー食品は、受取後すぐに冷蔵へ移し、開封後は密閉容器で保存することで、賞味期限内に安全に美味しく食べられます。冷凍保存を活用すれば、約1か月間品質を保てるため、余った分は上手に活用しましょう。詳しい保存のコツや腐敗サインは以下をご参照ください。

保存のコツ

  • 受取後すぐに冷蔵庫へ入れる
  • 密閉容器に移し替えて空気を遮断する
  • 再加熱は中心温度70℃以上に保つ
  • 冷凍は小分けにし、空気抜きして保存する

腐敗の見分け方

  • 変色している
  • 異臭がする
  • 粘りがある
  • カビが生えている

※不安な場合は食べずに廃棄してください。

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