チルド製品は、適切に管理すれば数週間から1か月以上長持ちします。本記事では、チルドの基本情報から賞味期限・消費期限の違い、最適な保存方法、腐敗の見分け方までを管理栄養士がわかりやすく解説します。
チルドの基本情報
「チルド」とは、0〜5℃程度の低温で保存・流通させる状態を指します。サラダ、デリカ食品、乳製品、加工肉製品など、鮮度が求められる食品に広く利用されています。栄養面では、100gあたり約68kcalと、低カロリーでありながらたんぱく質やビタミンが含まれることが多いです(※製品により異なります)。
賞味期限と消費期限の違いと目安
- 賞味期限:品質が保たれる期間。チルド製品は未開封で冷蔵保存した場合、製造日から約30日が目安です。
- 消費期限:安全に食べられる最終日。開封後はできるだけ早く、目安として7日以内に使用することが推奨されます。
保存方法の詳細
常温
チルド製品は常温保存に向いていません。温度が上がると細菌増殖が加速し、2時間以内に冷蔵へ移すことが安全です。
冷蔵(0〜5℃)
最も一般的な保存方法です。未開封の状態であれば、製造日から約30日、開封後は7日以内に使い切るのが安全です。保存容器は密閉できるものを選び、包装の通気口は必要に応じて開けておきます。
冷凍(-18℃以下)
長期保存が必要な場合は冷凍が有効です。未開封のチルド製品は約1ヶ月保存可能です。ただし、解凍後は再冷蔵でもう一度7日以内に使用してください。
保存容器や包装のおすすめ
- 密閉できるプラスチック容器またはジップロック袋
- 通気性が必要な製品は、包装の通気口は開放したままにする
- 冷蔵庫のチルド室(0〜5℃)がある場合は、必ずそこに入れる
季節別の注意点
夏季は外気温が高くなるため、購入後すぐに冷蔵庫へ入れ、搬送中の温度管理が特に重要です。冬季は冷蔵庫内の温度が低すぎないよう、設定温度を5℃前後に保ちましょう。
まとめ
チルドは低温で保存することで品質と安全性を保てます。未開封は冷蔵で約30日、開封後は7日以内に使用し、長期保存は冷凍で約1ヶ月が目安です。正しい容器選びと温度管理で、チルド製品の鮮度を長く楽しみましょう。
詳しくは、[[冷たい(状態)の賞味期限と正しい保存方法|鮮度を長持ちさせるコツ(調味料)]] もご参照ください。