ベーキングパウダーは、開封後でも適切に保存すれば長期間使用できます。ここでは未開封・開封後それぞれの目安と、最適な保存方法・腐敗の見分け方を解説します。

ベーキングパウダーの基本情報

ベーキングパウダーは炭酸水素ナトリウム(重曹)と酸性剤、そして乾燥剤を混合した粉末状の膨張剤です。製菓・製パンに欠かせない加工品で、100gあたり約68kcalのエネルギーを含みます。湿気や高温に弱く、吸湿すると膨張力が低下します。

賞味期限・消費期限の違いと目安

ベーキングパウダーは「賞味期限」が表示されます。賞味期限は製造日からの品質保持期間で、未開封の場合は通常24か月(約2年)です。開封後は酸化や吸湿が進むため、12か月以内に使い切ることが推奨されます。消費期限は設定されませんが、膨張力が低下した場合は使用を控えてください。

保存方法の詳細

  • 常温(室温)保存:乾燥した涼しい場所(15〜20℃)で、密閉容器に入れれば未開封は約12〜18か月持ちます。
  • 冷蔵保存:開封後は湿気が少ない冷蔵庫(0〜5℃)に移し、密閉容器に入れると約12か月の品質保持が可能です。
  • 冷凍保存:さらに長期保存したい場合は冷凍庫(-18℃以下)で保存し、密閉できるジップロックや真空パックに入れれば約24か月まで品質を保てます。

保存容器や包装のおすすめ

開封後は必ず密閉できるプラスチック容器ジップロックバッグに移し替えましょう。元の紙箱は湿気を通しやすく、長期保存には不向きです。また、容器の表面に「ベーキングパウダー」・開封日を記入すると管理しやすくなります。

季節別の注意点

夏場は湿度が高くなるため、特に冷蔵保存が有効です。逆に冬場は室温が低くなるため、常温保存でも問題ありませんが、結露が発生しやすいので容器の蓋はしっかり閉めてください。

まとめ

ベーキングパウダーは未開封で約24か月、開封後は冷蔵で約12か月が目安です。湿気・高温を避け、密閉容器で保存すれば長期間その膨張力を保てます。腐敗サイン(※)をチェックし、品質が落ちたら新しいものに交換しましょう。

参考:[[ベルギーワッフル(菓子)の賞味期限と正しい保存方法|鮮度を長持ちさせるコツ(穀物)]]