ウッカリカサゴは、珍しい魚として高級料理店でも扱われますが、保存方法を間違えると風味が損なわれやすい食材です。ここでは、賞味期限・消費期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの最適な保存方法を管理栄養士が解説します。
ウッカリカサゴの基本情報
ウッカリカサゴは深海性のカサゴ類に属し、身は白くてやや弾力があります。100gあたり約68kcalと低カロリーで、タンパク質やビタミンD、EPA・DHAなどの不飽和脂肪酸を含みます。鮮度が落ちやすく、取り扱いには注意が必要です。
賞味期限・消費期限の違いと目安
・賞味期限は品質が保たれる目安で、風味や食感が最良の期間を示します。未開封の真空パックであれば、冷蔵保存で約2日、冷凍保存で約1〜2か月が目安です。
・消費期限は安全に食べられる最終日を示します。開封後や加熱調理済みの場合は、冷蔵で1日以内に消費することが推奨されます。
保存方法の詳細
常温：鮮度が落ちやすいため、購入後2時間以上放置しないでください。
冷蔵（0〜4℃）：未開封の真空包装は冷蔵で約2日、開封後はできるだけ早く（24時間以内）使用してください。保存容器は密閉できるプラスチック容器か、ラップでしっかり覆います。
冷凍（-18℃以下）：鮮度を保つために、できるだけ早く冷凍します。1枚ずつラップで包み、ジップロックなどの二重包装で保存すれば、約1〜2か月間品質を保ちます。解凍は冷蔵で自然解凍するか、流水で急速解凍してください。
保存容器や包装のおすすめ
- 真空パックが最も酸化を防げますが、家庭ではジップロックに加えてラップで二重包装が手軽です。
- 冷凍時は平らに広げて凍らせると、解凍が均一になりやすいです。
- 保存容器は食品用シリコン蓋や密閉容器を使用し、空気の侵入を最小限に抑えましょう。
季節別の注意点
ウッカリカサゴは主に冬から春にかけて水温が低い時期に漁獲されます。この時期は脂肪が豊富で味が良い反面、鮮度が落ちやすいので、購入後はすぐに冷蔵または冷凍することが重要です。夏場は供給が少なくなるため、冷凍保存したものを利用するケースが増えます。
まとめ
ウッカリカサゴは低カロリーで栄養価が高い珍しい魚ですが、鮮度が落ちやすいため、購入後は速やかに冷蔵・冷凍保存し、開封後は1日以内に消費するのが安全です。正しい保存容器と温度管理で、風味と栄養を長持ちさせましょう。
