しじみ汁は、しじみの旨味が凝縮された日本の郷土料理です。冷蔵保存で1〜2日、冷凍で約1ヶ月と保存期間は限られますが、正しい手順を守れば美味しさと栄養を保てます。
しじみ汁の基本情報
しじみ汁は、しじみ（軟体動物）を砂抜きし、出汁と合わせて作るシンプルな汁物です。100gあたり約68kcalと低カロリーで、ビタミンB12や鉄分、タウリンが豊富です。しじみの殻付きのまま調理することで、ミネラルが汁に溶け出し、体に優しい一品になります。
賞味期限・消費期限の違いと目安
市販の瓶詰・パック入りしじみ汁は「賞味期限」が表示されますが、家庭で作った場合は「消費期限」として、調理後すぐに冷蔵・冷凍保存することが推奨されます。目安は以下の通りです。
- 冷蔵保存：調理後1〜2日以内に食べ切る。
- 冷凍保存：殻付きのまま凍らせて最大1ヶ月保存可能。
- 常温保存：食品衛生上推奨されません。
保存方法の詳細
常温
しじみは生ものですので、常温での保存は細菌増殖のリスクが高く、絶対に避けてください。
冷蔵
1. 砂抜き後のしじみを清潔な容器に入れる。
2. 出汁と合わせたら、すぐに蓋を閉めて冷蔵庫（0〜5℃）に入れる。
3. 1〜2日以内に消費し、長期保存は避ける。
冷凍
1. 砂抜きしたしじみを殻付きのまま、ジップロックや耐冷容器に入れる。
2. 空気をできるだけ抜き、しっかり密閉。
3. 冷凍庫（-18℃以下）で最大1ヶ月保存。
4. 解凍は冷蔵庫内で自然解凍し、再加熱してから食べる。
保存容器や包装のおすすめ
・密閉できるプラスチック容器かジップロック。
・金属製の蓋は酸性の出汁と反応しやすいので、プラスチックかガラス製が安全。
・冷凍時は小分けにして、使う分だけ解凍できるようにすると便利です。
季節別の注意点
しじみは春から初夏にかけて産卵期を迎え、身が柔らかくなるため、特に衛生管理が重要です。夏場は高温になるため、調理後は速やかに冷蔵・冷凍し、2時間以上室温に放置しないようにしましょう。
まとめ
しじみ汁は栄養価が高く、正しい保存で1ヶ月まで美味しさを保てます。冷蔵は1〜2日、冷凍は殻付きのまま1ヶ月を目安に、砂抜き後は必ず密閉容器に入れ、冷蔵庫または冷凍庫で管理してください。腐敗サインに注意し、早めに消費すれば、しじみの旨味と栄養をしっかり摂取できます。
