サクラエビは鮮度が命の繊細な甲殻類です。結論から言うと、冷蔵保存は1〜2日、冷凍保存は2〜3週間が目安です。正しい保存方法と腐敗の見分け方をマスターすれば、風味と栄養を長く楽しめます。
サクラエビの基本情報
サクラエビは主に日本海側や太平洋側で漁獲される小型のエビで、ピンクがかった淡い色が特徴です。100gあたり約68kcalと低カロリーで、タンパク質やビタミンB12、ミネラル（亜鉛・銅）を含みます。生食や天ぷら、酢の物など幅広い料理に利用されますが、鮮度が落ちやすいため保存が重要です。
賞味期限・消費期限の違いと目安
サクラエビは加工されていない生の状態で販売されることが多く、パッケージに記載されるのは「賞味期限」または「消費期限」です。
- 賞味期限：風味や食感が保たれる期間。冷蔵で1〜2日、冷凍で2〜3週間が一般的です。
- 消費期限：安全に食べられる最終日。開封後はできるだけ早く（1日以内）に使用することが推奨されます。
保存方法の詳細
常温
サクラエビは常温保存を推奨しません。温度が上がると細菌増殖が速くなり、数時間で傷みが進行します。
冷蔵保存
冷蔵（0〜5℃）で保存する場合、以下の点に注意してください。
- 購入後できるだけ早く氷水に入れ、表面の水分をキッチンペーパーで軽く拭き取ります。
- 密閉できる容器かジップロックに入れ、空気をできるだけ抜いて保存します。
- 保存期間は1〜2日が目安です。2日目以降は風味が落ちやすくなるので、早めに調理しましょう。
冷凍保存
冷凍（-18℃以下）で保存すれば、風味と食感を比較的保ったまま2〜3週間保存可能です。
- 殻付きのまま凍らせると、凍結時の水分がエビ内部に入りにくくなり、解凍後の食感が良くなります。
- むき身にする場合は、凍結前に軽く塩水で洗い、余分な水分を拭き取ってから保存します。
- 保存袋はなるべく空気を抜き、二重包装すると霜焼き防止に効果的です。
保存容器や包装のおすすめ
・密閉容器（プラスチック製またはガラス製）で酸素を遮断。
・ジップロックは空気抜きがしやすく、冷凍保存に最適。
・氷水パックで一時的に冷やす場合は、保冷性の高い保冷バッグを利用。
季節別の注意点
サクラエビは春先に漁獲が集中しますが、季節が進むと水温上昇に伴い鮮度が低下しやすくなります。特に夏場は早めに冷凍することをおすすめします。
まとめ
サクラエビは鮮度が落ちやすい食材ですが、冷蔵で1〜2日、冷凍で2〜3週間を目安に正しい保存方法を実践すれば、風味と栄養を損なわずに楽しめます。保存のコツや腐敗サインを把握し、安全で美味しい食卓を実現しましょう。
