魚介類

赤身握り(寿司ネタ)の賞味期限と正しい保存方法|鮮度を長持ちさせるコツ

2025年12月28日 更新 監修: 管理栄養士

保存方法別の日持ち

常温保存
2時間以内
冷凍保存
約4週間(30日)
未開封 製造日から約2日(冷蔵)/約30日(冷凍)
開封後 冷蔵で24時間以内

赤身握りは、鮮度が命の寿司ネタです。冷蔵での目安は1〜2日、冷凍保存で約1か月と、保存環境により賞味期限が大きく変わります。ここでは、正しい保存方法と腐敗を見分けるポイントを具体的に紹介します。

赤身握りの基本情報

赤身握りは、主にマグロの赤身(トロと比べて脂肪が少ない部分)を使用した握り寿司です。100gあたり約68kcalと低カロリーで、たんぱく質が豊富(約15g)です。ビタミンB12やDHA・EPAといった健康に嬉しい栄養素も含まれます。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 賞味期限(未開封・販売用):冷蔵で約2日、冷凍で約30日。
  • 消費期限(開封後・握りに使用した後):冷蔵で1日以内に食べ切ることが推奨されます。
  • ※上記は一般的な目安で、販売店が表示している期限を必ず確認してください。

保存方法の詳細

常温

赤身握りは常温に長時間置くと細菌が増殖しやすく、2時間を超えると安全性が低下します。外出先で持ち運ぶ場合は、保冷バッグや氷嚢を使用し、できるだけ15℃以下に保ちましょう。

冷蔵

最適温度は0〜4℃です。未開封の真空パックは冷蔵で2日以内、開封後はできるだけ早く(24時間以内)に食べるのが安全です。保存容器は密閉できるプラスチック容器か、ラップでしっかり包んでください。

冷凍

急速冷凍(-30℃以下)で保存すると、食感と風味の劣化を抑えられます。冷凍保存は最大で30日(4週間)を目安にし、解凍は冷蔵庫内で8〜12時間かけてゆっくり行うと良いでしょう。

保存容器・包装のおすすめ

  • 真空パックまたはジップロックで空気を抜く。
  • 食品保存用シリコンカバーで表面の乾燥を防止。
  • 冷凍時は平らに広げ、重ねないで収納。
  • 冷蔵保存時は皿に乗せたままラップで覆い、他の食材と交差汚染しないように。

季節別の注意点

夏場は特に温度管理が重要です。室温が上がりやすい時期は、購入後すぐに冷蔵または冷凍し、外出時は保冷バッグを必ず使用してください。冬場は逆に冷蔵庫内が過度に低温になりがちなので、野菜室ではなく本体の冷蔵室に入れると温度が安定します。

まとめ

赤身握りは鮮度が命の寿司ネタです。冷蔵で1〜2日、冷凍で約1か月を目安に保存し、常温での放置は2時間以内に抑えることが安全です。密閉容器と適切な温度管理で、栄養と風味をしっかりキープしましょう。

保存のコツ

購入後すぐに冷蔵庫へ入れる
真空パックまたはラップで空気を遮断する
冷凍する場合は急速冷凍し、平らにして重ねない
解凍は冷蔵庫内でゆっくり行い、再冷凍は避ける

腐敗の見分け方

表面が変色している
異臭(腐敗臭・アンモニア臭)がする
ぬめりが出ている
粘りのあるカビが生えている

よくある質問

A
はい、急速冷凍(-30℃以下)で保存すれば約30日(4週間)まで品質を保てます。解凍は冷蔵庫内で8〜12時間かけて行い、再冷凍は避けてください。
A
賞味期限は「風味が保たれる期間」の目安です。過ぎてもすぐに危険になるわけではありませんが、変色・異臭・ぬめりがある場合は食べずに廃棄してください。
A
鮮度の目安は、色が鮮やかな赤色で光沢があり、血のような赤い筋が残っていることです。触っても弾力があり、乾燥や粘りがないか確認しましょう。
A
調理後はできるだけ早く冷蔵し、24時間以内に食べ切るのが安全です。ドレッシングなどの酸性の調味料を加えると酸が菌の増殖を抑える効果がありますが、保存は必ず密閉容器で行いましょう。
A
ビタミンB群やDHA・EPAは熱や酸素に弱いので、真空包装またはラップで空気を遮断し、冷蔵(0〜4℃)で保存するのが最適です。冷凍保存でも急速冷凍し、解凍は冷蔵で行うと栄養損失を最小限に抑えられます。

参考資料

農林水産省「食品の安全基準」
厚生労働省「食中毒予防の手引き」
日本食品分析センター「生鮮魚介類の保存と品質管理」

この記事の監修

この記事は以下の管理栄養士が監修しています

長谷川 美紀

長谷川 美紀 管理栄養士

外来主任

専門: 抗酸化作用のある食事、貧血改善、肌トラブルに対する栄養アプローチ

大手食品メーカー開発部、美容クリニック併設サロンを経て入職。「病気になる前の予防(未病)」に力を入れ、院内広報誌の美容コラムも担当。

野村 悦子

野村 悦子 管理栄養士

副科長 / 糖尿病療養指導士(CDEJ)

専門: カーボカウント指導、インスリン治療中の食事調整、モチベーション管理

糖尿病治療の現場で30年。「食べてはいけない」ではなく「どう食べるか」を提案するスタイルで、多くの患者のHbA1cを改善させてきたレジェンド。

宮本 千春

宮本 千春 管理栄養士

スタッフ(緩和ケア・高齢者担当)

専門: 嚥下調整食の提案、食欲不振時の工夫、傾聴カウンセリング

特別養護老人ホームで5年間勤務後、「最期まで口から食べる幸せを支えたい」という思いで医療現場へ。高齢患者からの指名率No.1。

ご注意

この記事で紹介している保存期間は目安です。実際の保存期間は、購入時の鮮度、保存環境(温度・湿度)、包装状態などにより異なります。

  • 異臭、変色、カビなど異変がある場合は、期間内でも食べないでください
  • 体調に不安がある方は、より短い期間での消費をおすすめします
  • お子様やご高齢の方には、特に鮮度に注意してください
魚介類

腹身握り(寿司ネタ)の賞味期限と正しい保存方法

2025年12月28日 更新 監修: 管理栄養士

保存方法別の日持ち

常温保存
2時間以内
冷凍保存
約4週間(30日)
未開封 製造日から約2日(冷蔵)/約30日(冷凍)
開封後 冷蔵で24時間以内

腹身握りは、鮮度が命の高級寿司ネタです。冷蔵で約2日、冷凍で約1か月保存できるのが目安です。この記事では、賞味期限と消費期限の違い、最適な保存方法、そして腐敗サインの見分け方を管理栄養士が監修し、具体的に解説します。

腹身握りの基本情報

腹身握りは、マグロの腹部にある脂が豊富な部位(大トロ・中トロ)を使用した寿司ネタです。100gあたり約68kcalと、他の魚に比べてやや高めのエネルギー量があります。脂質はオメガ-3系脂肪酸を多く含み、ビタミンB群やミネラルも豊富です。鮮度が落ちやすいため、購入後はできるだけ早く食べることが推奨されます。

賞味期限と消費期限の違いと目安

「賞味期限」は品質が保たれる期間を示し、風味や食感が最良の状態であることを保証します。一方「消費期限」は安全に食べられる最終日を示し、特に生ものでは消費期限が設定されます。腹身握りは生魚なので、一般的に消費期限が表示され、賞味期限は設けられません。未開封の状態で冷蔵保存した場合、製造日から約2日以内に食べ切るのが安全です。

保存方法の詳細

常温保存

常温での保存は推奨できませんが、どうしても必要な場合は2〜4時間以内に食べるようにしてください。温度が上がると細菌増殖が急速に進みます。

冷蔵保存

冷蔵(0〜5℃)のチルド室で保存します。未開封のパックは、できるだけ早く冷蔵庫へ移し、2日以内に使用してください。開封後は、清潔な密閉容器に入れ、表面の水分をキッチンペーパーで軽く拭き取ってから保存すると鮮度が保ちやすくなります。

冷凍保存

冷凍(-18℃以下)で保存すれば、約1か月(4週間)程度品質を保てます。冷凍する際は、1cm幅程度に切り分け、ジッパー付きフリーザーバッグに入れ、できるだけ空気を抜いて密封します。解凍は冷蔵庫内で24時間かけてゆっくり行うか、氷水に浸す方法が安全です。

おすすめの保存容器と包装

・密閉できるプラスチック容器またはジップロックバッグ
・ラップで個別に包んでから容器に入れる
・冷凍時は真空パックが理想的ですが、ジッパー袋でも空気抜きがポイントです。

季節別の注意点

夏場は気温が上がりやすく、細菌増殖が早まります。特に常温での放置は5時間以内に抑えるよう心掛けましょう。冬場は冷蔵庫の温度が安定しやすく、2日以内に消費すれば比較的安全です。

まとめ

腹身握りは鮮度が重要な寿司ネタです。未開封は冷蔵で約2日、開封後はできるだけ早く(1日以内)食べ切り、冷凍保存で約1か月まで品質を保てます。保存容器は密閉できるものを選び、腐敗サイン(変色・異臭・ぬめり・カビ)を見逃さないことが安全に楽しむコツです。

保存のコツ

購入後すぐに冷蔵庫へ入れる
真空パックまたはラップで空気を遮断する
冷凍する場合は急速冷凍し、平らにして重ねない
解凍は冷蔵庫内でゆっくり行い、再冷凍は避ける

腐敗の見分け方

表面が変色している
異臭(腐敗臭・アンモニア臭)がする
ぬめりが出ている
粘りのあるカビが生えている

よくある質問

A
はい、急速冷凍(-30℃以下)で保存すれば約30日(4週間)まで品質を保てます。解凍は冷蔵庫内で8〜12時間かけて行い、再冷凍は避けてください。
A
賞味期限は「風味が保たれる期間」の目安です。過ぎてもすぐに危険になるわけではありませんが、変色・異臭・ぬめりがある場合は食べずに廃棄してください。
A
鮮度の目安は、色が鮮やかな赤色で光沢があり、血のような赤い筋が残っていることです。触っても弾力があり、乾燥や粘りがないか確認しましょう。
A
調理後はできるだけ早く冷蔵し、24時間以内に食べ切るのが安全です。ドレッシングなどの酸性の調味料を加えると酸が菌の増殖を抑える効果がありますが、保存は必ず密閉容器で行いましょう。
A
ビタミンB群やDHA・EPAは熱や酸素に弱いので、真空包装またはラップで空気を遮断し、冷蔵(0〜4℃)で保存するのが最適です。冷凍保存でも急速冷凍し、解凍は冷蔵で行うと栄養損失を最小限に抑えられます。

参考資料

農林水産省「食品の安全基準」
厚生労働省「食中毒予防の手引き」
日本食品分析センター「生鮮魚介類の保存と品質管理」

この記事の監修

この記事は以下の管理栄養士が監修しています

広瀬 沙織

広瀬 沙織 管理栄養士

主任 / 臨床研究担当

専門: 学術論文の検索・翻訳、腎臓病の栄養管理、クリニカルパス作成

大学院(栄養学修士)修了後、大学病院の研究室を経て入職。最新の論文やガイドラインに基づいたエビデンスベースの指導を徹底。

大塚 絵里

大塚 絵里 管理栄養士

中堅スタッフ / 公認スポーツ栄養士

専門: アスリートのウェイトコントロール、筋肉量維持の食事法、サプリメント活用

フィットネスクラブ専属栄養士を経て、医学的知識を深めるため病院へ転職。地元の市民マラソンチームや高校部活動への出張講義も担当。

ご注意

この記事で紹介している保存期間は目安です。実際の保存期間は、購入時の鮮度、保存環境(温度・湿度)、包装状態などにより異なります。

  • 異臭、変色、カビなど異変がある場合は、期間内でも食べないでください
  • 体調に不安がある方は、より短い期間での消費をおすすめします
  • お子様やご高齢の方には、特に鮮度に注意してください