魚介類

削り節(魚介類)の賞味期限と正しい保存方法

2025年12月28日 更新 監修: 管理栄養士

保存方法別の日持ち

常温保存
未開封で常温保存は約6か月〜12か月
冷凍保存
冷凍で約12か月〜24か月
未開封 製造日から約12か月
開封後 開封後約3〜6か月(冷蔵)

削り節は、かつおを煮て削った乾燥食品で、和食の出汁やふりかけに欠かせない調味料です。未開封の状態で常温でも長期間保存できますが、開封後は適切な保存が鮮度と風味を保つ鍵となります。本記事では、賞味期限・消費期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの最適な保存方法を管理栄養士が詳しく解説します。

削り節の基本情報

削り節は魚介類の加工食品で、主にかつおを使用します。100gあたり約68kcalと低カロリーで、たんぱく質やミネラル(カルシウム、リン)を豊富に含みます。乾燥状態のため水分活性が低く、常温保存が可能ですが、湿気や光に弱い特性があります。

賞味期限と消費期限の違いと目安

  • 賞味期限:品質が保証される期間。削り節は未開封で常温保存の場合、製造日から約12か月が目安です。
  • 消費期限:安全に食べられる最終期限。加工された乾燥食品は通常消費期限を設定しないことが多く、賞味期限を基準に管理します。

保存方法の詳細

常温保存(未開封)

直射日光と高温多湿を避け、涼しく暗い場所で保存すれば、約6〜12か月の保存が可能です。包装が開封されていないことが前提です。

冷蔵保存(開封後)

開封後は湿気が入りやすくなるため、密閉容器に移し替えて冷蔽(0〜5℃)で保存します。目安は3〜6か月です。

冷凍保存(長期保存)

さらに長く保存したい場合は、密閉できるフリーザーバッグや真空パックに入れ、-18℃以下で保存します。品質は約12〜24か月保たれますが、解凍時は自然解凍を推奨します。

保存容器や包装のおすすめ

  • 密閉できるプラスチック容器またはジップロック
  • 真空包装機があれば真空パックが最適
  • 常温保存時は遮光性のある紙箱やアルミ包装を活用

季節別の注意点

  • 梅雨・夏季:湿度が高くなるため、開封後は必ず冷蔵・密閉で管理。
  • 冬季:常温でも比較的低温になるため、未開封のまま棚に置いても問題少ない。

まとめ

削り節は未開封であれば常温でも長期保存が可能ですが、開封後は湿気と温度管理が重要です。密閉容器に入れ冷蔵、さらに長期保存が必要な場合は冷凍することで、風味と栄養価を最大限に保てます。保存のコツと腐敗サインを把握し、安心して毎日の料理に活用しましょう。

保存のコツ

開封後はすぐに密閉容器に移し替える
直射日光と高温を避け、暗く涼しい場所に置く
冷蔵保存時は0〜5℃を保つ
長期保存は-18℃以下の冷凍庫で真空包装する
湿気が入らないようにシリカゲルなどの除湿剤を併用する

腐敗の見分け方

色が変わり黄土色になる
異臭(腐敗臭や酸っぱい匂い)がする
表面に湿りやべたつきが見られる
カビが生えている、粉状の白い胞子が付着している

よくある質問

A
はい。削り節は乾燥食品ですが、開封後は空気中の湿気を吸収しやすくなるため、密閉容器に入れた上で冷蔵(0〜5℃)保存すると風味の劣化を防げます。目安は3〜6か月です。
A
鮮度の判断は色・香り・手触りで行います。色が均一な淡い茶色で、かつかつおの旨味が感じられる香りがあるものが新鮮です。変色や湿気でべたつきがある場合は劣化のサインです。
A
出汁にした削り節は水分が加わるため、冷蔵で2〜3日、冷凍で約1か月まで保存可能です。再加熱して使用する際は、必ず沸騰させてから食べてください。
A
栄養素(たんぱく質やミネラル)は熱や光に弱いわけではありませんが、湿気でカビが生えると栄養が失われます。密閉・低温・乾燥した状態で保存すれば、栄養価は製造時の約90%以上を保てます。
A
梅雨・夏季は湿度が高くなるため、開封後は必ず冷蔵し、除湿剤を併用すると効果的です。冬季は常温でも比較的低温になるため、未開封のまま棚に置いても問題は少ないですが、直射日光は避けてください。

参考資料

この記事の監修

この記事は以下の管理栄養士が監修しています

片桐 真理子

片桐 真理子 管理栄養士

栄養科長 / 統括管理栄養士

専門: 組織マネジメント、病院食の質の向上、生活習慣病指導

総合病院で給食管理10年、臨床栄養へシフト後は生活習慣病チームリーダーを歴任。現在は科長として10名のスタッフを統括。

広瀬 沙織

広瀬 沙織 管理栄養士

主任 / 臨床研究担当

専門: 学術論文の検索・翻訳、腎臓病の栄養管理、クリニカルパス作成

大学院(栄養学修士)修了後、大学病院の研究室を経て入職。最新の論文やガイドラインに基づいたエビデンスベースの指導を徹底。

千葉 亮太

千葉 亮太 管理栄養士

NST専従 / リーダー

専門: 静脈経腸栄養管理、リハビリ栄養、褥瘡対策

急性期病院のICU担当を経て入職。重症患者の栄養管理に精通し、医師・看護師・薬剤師との多職種連携チーム(NST)のリーダーとして活躍。

野村 悦子

野村 悦子 管理栄養士

副科長 / 糖尿病療養指導士(CDEJ)

専門: カーボカウント指導、インスリン治療中の食事調整、モチベーション管理

糖尿病治療の現場で30年。「食べてはいけない」ではなく「どう食べるか」を提案するスタイルで、多くの患者のHbA1cを改善させてきたレジェンド。

ご注意

この記事で紹介している保存期間は目安です。実際の保存期間は、購入時の鮮度、保存環境(温度・湿度)、包装状態などにより異なります。

  • 異臭、変色、カビなど異変がある場合は、期間内でも食べないでください
  • 体調に不安がある方は、より短い期間での消費をおすすめします
  • お子様やご高齢の方には、特に鮮度に注意してください
魚介類

練り物(魚介類)の賞味期限と正しい保存方法|鮮度を保つコツ

2025年12月28日 更新 監修: 管理栄養士

保存方法別の日持ち

常温保存
未開封で常温保存は約6か月〜12か月
冷凍保存
冷凍で約12か月〜24か月
未開封 製造日から約12か月
開封後 開封後約3〜6か月(冷蔵)

結論:練り物は常温ではすぐに傷みやすく、冷蔵で約7日、開封後は2日以内に食べ切るのが安全です。長期保存したい場合は冷凍で約2か月が目安です。

練り物の基本情報

練り物は、すり身(主に白身魚や甲殻類)に調味料や結着剤を加えて加熱・成形した加工品です。代表的なものにかまぼこ、ちくわ、はんぺんなどがあります。100gあたり約68kcalと低カロリーで、タンパク質が豊富(約12g)ですが、塩分が含まれることが多いため摂取量に注意が必要です。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 賞味期限:品質が保たれる期間。未開封のパックは製造日から約6か月が一般的です。
  • 消費期限:安全に食べられる最終日。冷蔵保存の場合は開封後2日以内、冷凍保存の場合は2か月以内が目安です。

保存方法の詳細

常温(室温)

練り物は常温では細菌増殖が早く、2時間以上放置すると劣化が進みます。外出先で持ち運ぶ際は保冷バッグや氷を使用し、なるべく早めに冷蔵庫へ入れましょう。

冷蔵保存

未開封のパックは0〜5℃の冷蔵庫で保存し、製造日から約7日以内に消費してください。開封後は密閉容器に移し替え、2日以内に食べ切ることが安全です。

冷凍保存

長期保存したい場合は、パックのまままたはラップでしっかり包んで-18℃以下の冷凍庫へ。未開封は約2か月、開封後はできるだけ早く(目安は1か月以内)に使用しましょう。解凍は冷蔵庫内で自然解凍するのが最も安全です。

保存容器・包装のおすすめ

  • 密閉できるプラスチック容器またはジップロック
  • 包装が破れた場合はラップでしっかり覆う
  • 冷凍時はアルミホイルで二重に包むと乾燥を防げます

季節別の注意点

夏場は温度が高くなるため、常温での放置は特に注意が必要です。冷蔵庫の温度が上がりやすいので、できるだけ奥の方に置き、温度管理を徹底してください。冬場は冷凍庫の霜取りが必要になることがありますが、霜が付いたまま保存すると品質が低下します。

まとめ

練り物は鮮度が落ちやすい加工魚介類です。常温は2時間以内、冷蔵は未開封で約7日、開封後は2日以内、冷凍は未開封で約2か月**が安全な目安**です。適切な容器で密閉し、温度管理を徹底すれば、栄養と風味を長く保つことができます。

保存のコツ

開封後はすぐに密閉容器に移し替える
直射日光と高温を避け、暗く涼しい場所に置く
冷蔵保存時は0〜5℃を保つ
長期保存は-18℃以下の冷凍庫で真空包装する
湿気が入らないようにシリカゲルなどの除湿剤を併用する

腐敗の見分け方

色が変わり黄土色になる
異臭(腐敗臭や酸っぱい匂い)がする
表面に湿りやべたつきが見られる
カビが生えている、粉状の白い胞子が付着している

よくある質問

A
はい。削り節は乾燥食品ですが、開封後は空気中の湿気を吸収しやすくなるため、密閉容器に入れた上で冷蔵(0〜5℃)保存すると風味の劣化を防げます。目安は3〜6か月です。
A
鮮度の判断は色・香り・手触りで行います。色が均一な淡い茶色で、かつかつおの旨味が感じられる香りがあるものが新鮮です。変色や湿気でべたつきがある場合は劣化のサインです。
A
出汁にした削り節は水分が加わるため、冷蔵で2〜3日、冷凍で約1か月まで保存可能です。再加熱して使用する際は、必ず沸騰させてから食べてください。
A
栄養素(たんぱく質やミネラル)は熱や光に弱いわけではありませんが、湿気でカビが生えると栄養が失われます。密閉・低温・乾燥した状態で保存すれば、栄養価は製造時の約90%以上を保てます。
A
梅雨・夏季は湿度が高くなるため、開封後は必ず冷蔵し、除湿剤を併用すると効果的です。冬季は常温でも比較的低温になるため、未開封のまま棚に置いても問題は少ないですが、直射日光は避けてください。

参考資料

この記事の監修

この記事は以下の管理栄養士が監修しています

宮本 千春

宮本 千春 管理栄養士

スタッフ(緩和ケア・高齢者担当)

専門: 嚥下調整食の提案、食欲不振時の工夫、傾聴カウンセリング

特別養護老人ホームで5年間勤務後、「最期まで口から食べる幸せを支えたい」という思いで医療現場へ。高齢患者からの指名率No.1。

千葉 亮太

千葉 亮太 管理栄養士

NST専従 / リーダー

専門: 静脈経腸栄養管理、リハビリ栄養、褥瘡対策

急性期病院のICU担当を経て入職。重症患者の栄養管理に精通し、医師・看護師・薬剤師との多職種連携チーム(NST)のリーダーとして活躍。

片桐 真理子

片桐 真理子 管理栄養士

栄養科長 / 統括管理栄養士

専門: 組織マネジメント、病院食の質の向上、生活習慣病指導

総合病院で給食管理10年、臨床栄養へシフト後は生活習慣病チームリーダーを歴任。現在は科長として10名のスタッフを統括。

ご注意

この記事で紹介している保存期間は目安です。実際の保存期間は、購入時の鮮度、保存環境(温度・湿度)、包装状態などにより異なります。

  • 異臭、変色、カビなど異変がある場合は、期間内でも食べないでください
  • 体調に不安がある方は、より短い期間での消費をおすすめします
  • お子様やご高齢の方には、特に鮮度に注意してください