ニジマスは鮮度が命の魚です。冷蔵で約2日、冷凍で約2か月を目安に保存し、-20℃以下で24時間以上冷凍すればアニサキスのリスクを低減できます。

ニジマスの基本情報

ニジマス(学名: Oncorhynchus mykiss)は淡水と海水を行き来する回遊魚で、淡いピンク色の身が特徴です。100gあたり約68kcalと低カロリーで、タンパク質15g、オメガ‑3脂肪酸EPA・DHAが豊富です。ビタミンDやビタミンB12も含み、健康維持に役立ちます。

賞味期限と消費期限の違いと目安

  • 賞味期限:品質が保たれる目安。未開封のパックは製造日から約7日以内が目安です。
  • 消費期限:安全に食べられる期限。開封後や生のままの状態では、冷蔵で2日以内に消費するのが安全です。

保存方法の詳細

常温保存

生のニジマスは常温では保存しないでください。30℃を超える環境下では1時間以内に細菌が増殖し始めます。

冷蔵保存

冷蔵(0〜4℃)での保存は最も一般的です。

  • 未開封パック:2〜3日以内に使用。
  • 開封後または切り身:1〜2日以内に調理。
  • 保存容器は密閉できるプラスチック容器か、ラップでしっかり包む。

冷凍保存

アニサキス対策として、-20℃以下で24時間以上冷凍すれば寄生虫は死滅します。冷凍保存の目安は以下です。

  • 生のままの状態:2か月まで保存可能。
  • 加熱調理後(例:焼き魚):3か月まで品質を保てます。

保存容器や包装のおすすめ

・真空パックやジップロックは酸化を防ぎ、保存期間を延長します。
・氷水に浸した後、キッチンペーパーで余分な水分を拭き取り、乾いた状態で包装するのがポイントです。

季節別の注意点

  • 夏季(30℃以上):輸送中の温度管理が重要。購入後はすぐに冷蔵または冷凍。
  • 冬季(0℃付近):冷蔵庫の温度が低すぎると凍結する恐れがあるため、設定温度を4℃前後に保つ。

まとめ

ニジマスは鮮度が落ちやすい食材ですが、正しい温度管理と包装で2日以内の冷蔵、2か月以内の冷凍保存が可能です。ブリ刺身の保存方法と同様に、密閉容器と低温での保存を徹底し、アニサキス対策も忘れずに行いましょう。