キスは鮮度が命の魚介類です。冷蔵で約1日、冷凍で約1か月保存できることを目安に、適切な保存方法を実践すれば、購入したその日のうちに美味しく食べられます。
キスの基本情報
キスは平たい体形の底生魚で、淡白な白身が特徴です。日本各地で漁獲され、刺身・天ぷら・煮付けなど幅広く利用されます。100gあたり約68kcalで、タンパク質が豊富(約14g)し、ビタミンDやEPA・DHAといった健康に嬉しい脂肪酸も含まれます。
賞味期限と消費期限の違いと目安
食品表示の「賞味期限」は品質が保たれる期間であり、「消費期限」は安全に食べられる最終日です。キスは生鮮食品のため、通常は「消費期限」または「販売期限」の表記がされます。目安は以下の通りです。
- 未開封・冷蔵保存:販売日から約1日(※流通過程での温度管理が適切であることが前提)
- 開封後・冷蔵保存:購入後できるだけ早く、24時間以内に調理することを推奨
- 冷凍保存:-18℃以下で保存し、1か月以内に使用するのが安全です
保存方法の詳細
常温
常温での保存は推奨しませんが、どうしても必要な場合は30分以内に調理してください。時間が長くなると細菌増殖が急速に進みます。
冷蔵(0〜5℃)
鮮度を保つためのポイントは次の通りです。
- 購入後すぐに氷や保冷バッグで温度を下げ、冷蔵庫のチルド室に入れる
- 表面の水分はキッチンペーパーで軽く拭き取り、密閉容器またはラップで包む
- 他の生ものと接触しないように、専用のトレイや皿に置く
冷凍(-18℃以下)
冷凍保存の手順は以下です。
- できるだけ早く冷凍庫へ入れる(購入後2時間以内が望ましい)
- 余分な空気を抜いたジップロックや真空パックに入れる
- ラベルに日付と部位を書き、1か月以内に使用する
保存容器や包装のおすすめ
・密閉できるプラスチック容器またはジップロック
・真空パックが可能なら真空シーラーを使用
・冷蔵ではラップでしっかり包み、乾燥を防止
季節別の注意点
キスは主に秋から冬にかけて漁獲量が増えますが、季節により脂の乗り具合が変わります。脂が乗りやすい時期は特に鮮度が落ちやすいため、購入後は即冷蔵・即調理を心がけましょう。
まとめ
キスは鮮度が落ちやすい魚介類です。冷蔵で約1日、冷凍で約1か月を目安に、適切な包装と温度管理を行うことで、栄養価と美味しさを保ったまま食べられます。保存のコツや腐敗サインを把握して、安心・安全に料理を楽しんでください。
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