イワシは栄養価が高く手軽に調理できる青魚ですが、鮮度が落ちやすいため正しい保存が重要です。ここでは、賞味期限・消費期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法を具体的に解説します。

イワシの基本情報

イワシはスルメイカ科に属する青魚で、100gあたり約128kcal、EPA・DHAを豊富に含みます。ビタミンDやカルシウムも多く、骨や心血管の健康に役立ちます。

賞味期限と消費期限の違いと目安

  • 賞味期限:品質が保たれる目安。冷蔵保存の場合、包装未開封の状態で製造日から1〜3日が一般的です。
  • 消費期限:安全に食べられる期限。イワシは生食が推奨されないため、開封後はなるべく早く(1〜2日以内)に加熱調理してください。

保存方法の詳細

常温保存

イワシは常温での保存は非推奨です。温度が上がると細菌増殖が早く、アニサキスなどの寄生虫リスクも高まります。

冷蔵保存(1〜3日)

  1. 購入後すぐに内臓を取り除き、流水で軽く洗う。
  2. キッチンペーパーで水分を拭き取り、塩を少量振って臭みを抑える。
  3. 密閉容器またはラップで包み、チルド室(0〜4℃)に入れる。
  4. 開封後はなるべく早く(1〜2日以内)に加熱調理する。

冷凍保存(2〜4週間)

  1. 内臓を除去し、血合いも取り除く。
  2. 一口大に切り、軽く塩を振ってから冷凍用ジップ袋に入れる。
  3. 空気をしっかり抜き、-20℃以下で24時間以上保存すればアニサキス対策が完了。
  4. 保存期間は2〜4週間が目安。長期保存は風味が落ちやすいため、できるだけ早く使用する。

保存容器・包装のおすすめ

  • 密閉できるプラスチック容器またはジップロック袋。
  • 真空パック機があれば、酸化を抑えて鮮度を延長。
  • 冷凍の場合は、平らに広げてから冷凍すると解凍時に均一に温まります。

季節別の注意点

イワシは春から秋にかけて漁獲量が増え、比較的鮮度が保ちやすいです。冬季は水温が低く脂がのりやすい反面、保存中に凍結しやすいため、冷蔵時は温度管理に注意が必要です。

まとめ

イワシは冷蔵で1〜3日、冷凍で2〜4週間が目安です。内臓除去・塩処理・密閉保存を徹底し、-20℃以下で24時間以上冷凍すればアニサキス対策も完了します。鮮度を保ちつつ、栄養豊富なイワシ料理を安全に楽しみましょう。