フェタチーズは、羊乳や山羊乳を主原料とした塩漬けの白いチーズです。保存方法を間違えると風味が損なわれやすく、食中毒のリスクも高まります。本記事では、フェタチーズの基本情報と、賞味期限・消費期限の目安、最適な保存方法を管理栄養士がわかりやすく解説します。
フェタチーズの基本情報
・分類:乳製品(チーズ)
・原料:主に羊乳または山羊乳(市販品は牛乳と混合されることも)
・栄養価(100gあたり)
エネルギー:68kcal、たんぱく質:4.0g、脂質:5.5g、カルシウム:250mg、ナトリウム:1,200mg(塩分が高め)
賞味期限・消費期限の違いと目安
パッケージに記載されている「賞味期限」は、未開封・適切に冷蔵した状態での品質保持期間です。開封後は「消費期限」や「開封後の目安日数」が別途表示されることが多く、開封後はできるだけ早く使用することが推奨されます。
- 未開封の真空パック:製造日から約30日(冷蔵)
- 開封後:5〜7日以内に使用するのが安全な目安
- 冷凍保存:品質を保つために約2ヶ月以内に使用
保存方法の詳細
フェタチーズは塩漬けで保存性が高められていますが、温度管理と密閉が鍵です。
常温
常温での保存は推奨されません。30℃以上になると菌の増殖が速くなり、風味が劣化します。
冷蔵
・温度:0〜4℃が理想
・未開封はパッケージのまま冷蔵庫の野菜室より上部に置く
・開封後はオリジナルのブライン(塩水)に戻すか、清潔な水に軽く浸し、密閉容器に入れる
冷凍
・冷凍保存は風味と食感が若干変わりますが、長期保存が可能です
・使用する前に冷蔵庫で24時間自然解凍し、余分な水分はキッチンペーパーで拭き取ります
保存容器や包装のおすすめ
- 密閉できるプラスチック容器またはジップロックバッグ
- ブラインが残っている場合はそのまま容器に入れ、ブラインが無い場合は塩水(水1Lに塩30g)を作り浸す
- 金属製の容器は酸化を防げないため避ける
季節別の注意点
夏季は冷蔵庫の温度が上がりやすくなるため、特にブラインの交換と容器の密閉を徹底してください。冬季は冷蔵庫内が低温過ぎるとチーズが固くなることがあるので、温度設定を4℃前後に保つと良いでしょう。
まとめ
フェタチーズは冷蔵保存が基本で、未開封は約30日、開封後は5〜7日以内に使い切るのがベストです。冷凍保存で約2ヶ月まで延長できますが、食感が変わる点に留意してください。正しい容器とブライン管理で、風味豊かなフェタチーズを長く楽しみましょう。