アユは鮮度が命の淡水魚です。冷蔵で1〜3日、冷凍で2〜4週間保存できるのが目安です。この記事では、賞味期限・消費期限の違いから、最適な保存方法、腐敗の見分け方までを管理栄養士が分かりやすく解説します。
アユの基本情報
アユは日本各地の清流で養殖・捕獲される淡水魚で、独特の甘みと柔らかな身が特徴です。100gあたり約87kcalと低カロリーで、ビタミンB群やDHA・EPAといった健康に嬉しい栄養素も含みます。
賞味期限と消費期限の違いと目安
・賞味期限は品質が保たれる期間です。未開封のアユは購入日から冷蔵で1〜3日、冷凍で2〜4週間が目安です。
・消費期限は安全に食べられる期限で、開封後はできるだけ早く(1〜2日以内)に調理・消費してください。
保存方法の詳細
- 常温:アユは常温保存を推奨しません。温度が上がると細菌が増殖しやすく、品質が急速に低下します。
- 冷蔵(チルド室):0〜5℃が理想です。内臓を除去し、軽く塩を振ってから密閉容器に入れると臭みが抑えられ、1〜3日間鮮度を保てます。
- 冷凍:-18℃以下で保存します。下処理(内臓除去、軽く塩を振る、流水で軽く洗う)をした後、ジップロックや真空パックに入れ、2〜4週間以内に使用すると風味が落ちにくいです。
保存容器や包装のおすすめ
・密閉できるプラスチック容器やジップロックは酸素の侵入を防ぎ、乾燥を防止します。
・真空包装機がある場合は真空状態にすると、冷凍時の氷結晶形成を抑え、解凍後の食感が向上します。
季節別の注意点
アユは春から初夏にかけてが旬です。旬の時期は供給量が多く、鮮度の良いものが手に入りやすい反面、気温が上がりやすいため、購入後はすぐに冷蔵・冷凍することが重要です。夏場は特に冷凍保存を活用し、熱による劣化を防ぎましょう。
まとめ
アユは冷蔵で1〜3日、冷凍で2〜4週間が安全な保存目安です。内臓除去・塩振り・密閉容器の3点を守れば、臭みや腐敗を防ぎ、栄養価を保ったまま美味しくいただけます。詳しい保存のコツや腐敗サインは下記をご参照ください。
▶︎ 詳細は「[[鮎の塩焼き(魚介類)の賞味期限と正しい保存方法|長持ちのコツ(魚介類)]]」でも解説しています。