うちももは日本各地で栽培される桃の一種です。甘みとジューシーさが特徴で、デザートやサラダ、加熱料理まで幅広く活用できます。ここでは、うちももの賞味期限・消費期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの最適な保存方法を管理栄養士が監修し、具体的なコツと腐敗サインをご紹介します。

うちももの基本情報

  • 分類:果物(バラ科・桃)
  • 産地:日本各地で栽培
  • 主な栄養素(100g当たり):エネルギー 68kcal、ビタミンC 7.5mg、食物繊維 1.5g、カリウム 190mg
  • 特徴:皮が薄く柔らかく、甘味と酸味のバランスが良い

賞味期限・消費期限の違いと目安

うちももは生鮮食品のため、製造日や収穫日からの賞味期限が表示されます。賞味期限は「品質が保たれる期間」の目安で、開封・カット後は消費期限が短くなります。

  • 未カットのうちもも(常温保存)
    目安:1〜2週間(涼しい場所)
  • 未カットのうちもも(冷蔵保存)
    目安:14〜21日
  • カット後のうちもも(冷蔵)
    目安:5日以内
  • 冷凍保存(皮をむきカット)
    目安:8〜12週間

保存方法の詳細

常温保存

涼しく風通しの良い場所(15〜20℃)で、直射日光を避けて保存します。1〜2週間が目安ですが、早めに食べ切ることをおすすめします。

冷蔵保存

野菜室(約5℃)に入れ、ポリ袋に入れて軽く空気を抜くか、通気性のある紙袋に入れます。皮が乾燥しないように湿度を保つと、14〜21日持ちます。

冷凍保存

皮をむき、食べやすい大きさにカットしたうちももを、フリーザーバッグに入れ空気をしっかり抜きます。急速冷凍できる場合は、品質保持がさらに向上し、8〜12週間保存可能です。解凍は冷蔵庫で自然解凍するか、電子レンジの解凍モードで行いましょう。

保存容器・包装のおすすめ

  • 通気性のある紙袋(常温保存)
  • 密閉できるジッパー付きポリ袋(冷蔵・冷凍保存)
  • 真空パック機があれば、真空包装でさらに長持ち

季節別の注意点

  • 収穫期(夏):熟度が高いものが多く、すぐに冷蔵へ移すと傷みが遅くなります。
  • 出荷後の保存:温度変化が激しいと内部が腐敗しやすくなるため、なるべく温度が一定の環境で保管。
  • 冬季:常温で保存すると凍結のリスクは低いが、湿度が低くなると乾燥しやすいので、袋に軽く水分を含んだキッチンペーパーを添えると効果的。

まとめ

うちももは、適切な温度管理と包装で約3週間まで鮮度を保てます。カット後は早めに食べ切るか、冷凍保存で長期保存が可能です。腐敗サインに注意し、いつでも美味しく食べられるように保存方法を実践しましょう。