低たんぱく食は、腎臓や肝臓に負担をかけないようにたんぱく質を抑えた介護食です。賞味期限や保存方法を正しく守れば、栄養を損なわずに安全に食べられます。

低たんぱく食の基本情報

低たんぱく食は加工食品の一種で、主に高齢者や腎臓疾患患者向けに開発された介護食です。1食(約100 g)あたりのエネルギーは約68 kcalで、たんぱく質は5 g未満に抑えられています。調理済み・加熱済みの製品が多く、保存が簡単なのが特徴です。

賞味期限と消費期限の違いと目安

賞味期限は風味や食感が保たれる期間です。未開封のパックは製造日から約180日(6か月)を目安に設定されていることが多いです。
消費期限は安全に食べられる最終日です。開封後は冷蔵で3〜5日以内、冷凍保存した場合は1〜2か月以内に使用してください。

保存方法の詳細

常温保存

未開封の製品は直射日光・高温を避け、涼しい場所(15〜20℃)で保存できますが、開封後は必ず冷蔵へ移す必要があります。

冷蔵保存

開封後は密閉容器に移し、4℃以下で保管します。目安は3〜5日です。長期間保存したい場合は冷凍へ移行してください。

冷凍保存

個別包装が可能な場合はそのまま冷凍し、できない場合はジップロック等に入れ替えてから冷凍します。-18℃以下で保存し、1〜2か月以内に使用すると栄養・食感が保たれます。

保存容器や包装のおすすめ

・密閉できるプラスチック容器やジップロック
・アルミホイルやラップで二重に包むと乾燥防止に効果的
・冷凍用のフリーザーバッグは空気を抜いてから封をする

季節別の注意点

夏場は常温での保存時間が短くなるため、開封後はすぐに冷蔵または冷凍へ移すことが重要です。冬場は冷蔵庫の温度が低めになることがあるので、凍結しないように温度設定を確認しましょう。

まとめ

低たんぱく食は介護食として安全に利用できるよう、未開封は常温で約6か月、開封後は冷蔵で3〜5日、冷凍で1〜2か月を目安に保存してください。適切な容器と温度管理で、栄養価と風味を長く保つことができます。