カシラは焼肉で人気の部位ですが、正しい保存をしないと風味が落ちやすく、食中毒のリスクも高まります。ここでは、カシラの賞味期限・消費期限の目安と、常温・冷蔵・冷凍それぞれの最適な保存方法を管理栄養士が解説します。

カシラの基本情報

カシラは牛の頭部に近い部位で、脂肪がほどよく入り、旨味が強いのが特徴です。100gあたり約68kcalと低カロリーで、タンパク質やビタミンB群、鉄分が豊富に含まれます。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 賞味期限:品質が保たれる目安。冷蔵保存の場合、包装未開封で約3〜5日、開封後は2日以内に食べ切ることを推奨します。
  • 消費期限:安全に食べられる最終期限。生肉は常温で放置しないことが前提ですので、冷蔵・冷凍での保存期間を守れば問題ありません。

保存方法の詳細

常温保存

生のカシラは常温での保存は推奨できません。どうしても持ち運びが必要な場合は、2時間以内に冷蔵庫へ移すか、保冷バッグに入れて温度を5℃以下に保ちましょう。

冷蔵保存(0〜5℃)

包装未開封の状態であれば、購入後すぐに冷蔵庫のチルド室へ入れ、3〜5日以内に使用してください。開封した場合は、密閉容器に入れ替えて2日以内に調理するのが安全です。

冷凍保存(-18℃以下)

長期保存したいときは、できるだけ早く冷凍します。真空パックまたはジップロックに空気を抜いて入れ、2〜3か月以内に使用すると風味と食感を保てます。解凍は冷蔵庫内でゆっくり行い、再冷凍は避けてください。

保存容器や包装のおすすめ

  • 真空パック:酸化と乾燥を防ぎ、保存期間を最大化。
  • ジップロック+冷凍用シート:手軽に空気を抜けるので、家庭用に最適。
  • 密閉容器(プラスチックまたはステンレス):開封後は必ず使用し、余分な水分が付着しないように拭き取る。

季節別の注意点

夏場は気温が高くなるため、購入後できるだけ早く冷蔵・冷凍に移すことが重要です。逆に冬場は冷蔵庫内の温度が安定しやすく、保存期間が若干伸びることがありますが、賞味期限は変わらないので注意してください。

まとめ

カシラは鮮度が命の部位です。購入後はすぐに冷蔵または冷凍し、開封後は2日以内に調理するのが安全です。適切な包装と温度管理で、旨味と栄養をしっかりキープしましょう。