狩猟肉は冷蔵で2日以内、冷凍で4ヶ月程度保存できます。正しい保存方法と腐敗の見分け方を守れば、ジビエ本来の風味と栄養を長く楽しめます。

狩猟肉の基本情報

狩猟肉は野生のシカ、イノシシ、ウサギなどのジビエを指し、肉質は赤身で脂肪が少なく、鉄分やビタミンB群が豊富です。100gあたり約68kcalと、一般的な赤身肉と同程度のエネルギー量です。

主な栄養価(100g当たり)

  • エネルギー:68kcal
  • たんぱく質:20g前後
  • 鉄:3.5mg(約20%の1日推奨量)
  • ビタミンB12:5µg(約200%の1日推奨量)

賞味期限・消費期限の違いと目安

狩猟肉は「賞味期限」よりも「消費期限」が重要です。消費期限は安全に食べられる最終日を示し、冷蔵保存の場合は2日以内、冷凍保存の場合は約4ヶ月が目安です。販売時に記載されている日付が消費期限となります。

保存方法の詳細

常温

ジビエは常温保存に向かないため、調理・冷蔵が必要です。室温での放置は2時間以内に抑えることが安全基準です。

冷蔵(0〜4℃)

購入後できるだけ早く冷蔵庫の野菜室ではなく、肉用チルド室に入れます。鮮度を保つための目安は2日以内です。

冷凍(-18℃以下)

すぐに使わない場合は、空気を抜いたジップロックや真空包装に入れ、-18℃以下で保存します。目安は4ヶ月以内です。長期保存は品質低下(乾燥・風味の劣化)が起こりやすくなります。

保存容器や包装のおすすめ

  • 真空包装:酸化と乾燥を防ぎ、保存期間を最大化
  • ジップロック+二重包装:簡便で漏れ防止
  • 冷凍用耐熱ビニール袋:凍結焼け防止のため、空気をしっかり抜く

季節別の注意点

  • 夏季:高温になるため、購入後は必ず冷蔵・冷凍し、2時間以内の室温放置は避ける
  • 冬季:低温環境での保存は比較的楽だが、凍結しやすいので冷蔵保存時は温度管理に注意

まとめ

狩猟肉は鮮度が命です。冷蔵で2日以内、冷凍で4ヶ月以内に使用し、真空包装やジップロックで空気を遮断すれば、ジビエ本来の風味と栄養を安全に楽しめます。腐敗サインを見逃さず、適切な保存で美味しい料理を作りましょう。