肉類

狩猟肉(ジビエ)の賞味期限と正しい保存方法|鮮度を長持ちさせるコツ

2025年12月28日 更新 監修: 千葉 亮太(NST専従 / リーダー) 約2分で読める

保存方法別の日持ち

常温保存
2時間以内(調理前の常温放置は避ける)
冷凍保存
約4ヶ月
未開封 製造日から2日(冷蔵)/約4ヶ月(冷凍)
開封後 2日以内(冷蔵)/約4ヶ月以内(冷凍)

狩猟肉は冷蔵で2日以内、冷凍で4ヶ月程度保存できます。正しい保存方法と腐敗の見分け方を守れば、ジビエ本来の風味と栄養を長く楽しめます。

狩猟肉の基本情報

狩猟肉は野生のシカ、イノシシ、ウサギなどのジビエを指し、肉質は赤身で脂肪が少なく、鉄分やビタミンB群が豊富です。

主な栄養価(100g当たり)

  • たんぱく質:20g前後
  • 鉄:3.5mg(約20%の1日推奨量)
  • ビタミンB12:5µg(約200%の1日推奨量)

賞味期限・消費期限の違いと目安

狩猟肉は「賞味期限」よりも「消費期限」が重要です。消費期限は安全に食べられる最終日を示し、冷蔵保存の場合は2日以内、冷凍保存の場合は約4ヶ月が目安です。販売時に記載されている日付が消費期限となります。

保存方法の詳細

常温

ジビエは常温保存に向かないため、調理・冷蔵が必要です。室温での放置は2時間以内に抑えることが安全基準です。

冷蔵(0〜4℃)

購入後できるだけ早く冷蔵庫の野菜室ではなく、肉用チルド室に入れます。鮮度を保つための目安は2日以内です。

冷凍(-18℃以下)

すぐに使わない場合は、空気を抜いたジップロックや真空包装に入れ、-18℃以下で保存します。目安は4ヶ月以内です。長期保存は品質低下(乾燥・風味の劣化)が起こりやすくなります。

保存容器や包装のおすすめ

  • 真空包装:酸化と乾燥を防ぎ、保存期間を最大化
  • ジップロック+二重包装:簡便で漏れ防止
  • 冷凍用耐熱ビニール袋:凍結焼け防止のため、空気をしっかり抜く

季節別の注意点

  • 夏季:高温になるため、購入後は必ず冷蔵・冷凍し、2時間以内の室温放置は避ける
  • 冬季:低温環境での保存は比較的楽だが、凍結しやすいので冷蔵保存時は温度管理に注意

まとめ

狩猟肉は鮮度が命です。冷蔵で2日以内、冷凍で4ヶ月以内に使用し、真空包装やジップロックで空気を遮断すれば、ジビエ本来の風味と栄養を安全に楽しめます。腐敗サインを見逃さず、適切な保存で美味しい料理を作りましょう。

保存のコツ

購入後すぐに冷蔵庫の肉用チルド室へ入れる
真空包装またはジップロックで空気を抜く
冷凍する場合は-18℃以下を保つ
解凍は冷蔵庫内でゆっくり行い、再冷凍は避ける
切り分けた部分は小分けにして保存し、空気接触面を減らす

腐敗の見分け方

色が暗く変色している
異臭(腐敗臭・アンモニア様)がする
表面にぬめりがある
カビが生えている
粘りやぬるぬる感が増す

よくある質問

A
冷凍保存は風味の低下を抑えるために真空包装が有効です。適切に包装し-18℃以下で保存すれば、約4ヶ月間は風味を保てます。長期間保存すると乾燥(凍結焼け)や脂肪の酸化が起こりやすくなるため、できるだけ早めに使用することをおすすめします。
A
鮮度の目安は、肉色が鮮やかな赤(シカ)や淡いピンク(ウサギ)で、光沢があり、血の染みが少ないことです。異臭やぬめり、変色が見られる場合は鮮度が落ちている可能性があります。
A
調理済みの狩猟肉は冷蔵で3日以内、冷凍で2ヶ月以内が目安です。保存時は密閉容器に入れ、冷蔵は0〜4℃、冷凍は-18℃以下で管理してください。
A
栄養素の損失を最小限に抑えるには、低温保存と酸素遮断が重要です。真空包装で冷凍すればビタミンB群や鉄分の酸化を防げます。また、解凍は冷蔵庫内で行い、急速解凍は栄養流出を招くことがあります。
A
夏季は高温になるため、購入後すぐに冷蔵・冷凍し、室温放置は2時間以内に抑える必要があります。冬季は低温環境での保存がしやすいものの、凍結しやすいため冷蔵保存時は温度が0℃以下にならないよう注意してください。

参考資料

農林水産省「食品の保存と消費期限」
厚生労働省「家庭での食中毒予防」
日本食肉衛生協会「ジビエの安全な取り扱い」
国立研究開発法人農研機構「野生動物肉の保存技術」

この記事の監修者

管理栄養士・食品衛生の専門家チームが記事の正確性を監修しています

宮本 千春

宮本 千春 管理栄養士

スタッフ(緩和ケア・高齢者担当)

神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部 栄養学科

管理栄養士 (2021年) 介護食士2級 (2022年)

専門: 嚥下調整食の提案、食欲不振時の工夫、傾聴カウンセリング

特別養護老人ホームで5年間勤務後、「最期まで口から食べる幸せを支えたい」という思いで医療現場へ。高齢患者からの指名率No.1。

1,680件以上の記事を監修

長谷川 美紀

長谷川 美紀 管理栄養士

外来主任

女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科

管理栄養士 (2010年) 食品衛生管理者 (2012年) NR・サプリメントアドバイザー (2014年)

専門: 抗酸化作用のある食事、貧血改善、肌トラブルに対する栄養アプローチ

大手食品メーカー開発部、美容クリニック併設サロンを経て入職。「病気になる前の予防(未病)」に力を入れ、院内広報誌の美容コラムも担当。

1,680件以上の記事を監修

大塚 絵里

大塚 絵里 管理栄養士

中堅スタッフ / 公認スポーツ栄養士

早稲田大学 スポーツ科学部

管理栄養士 (2014年) 公認スポーツ栄養士 (2017年) NSCA-CPT (2015年)

専門: アスリートのウェイトコントロール、筋肉量維持の食事法、サプリメント活用

フィットネスクラブ専属栄養士を経て、医学的知識を深めるため病院へ転職。地元の市民マラソンチームや高校部活動への出張講義も担当。

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監修体制

この記事は管理栄養士・食品衛生管理者を含む専門家チーム(7名)が監修しています。すべての記事は複数名による確認を経て公開されます。

情報ソース

農林水産省、厚生労働省、食品安全委員会、各食品メーカーの公式情報、および査読済み学術論文に基づいています。

更新方針

食品安全に関する新しいガイドラインや研究結果が発表された場合、速やかに記事内容を更新します。最終更新日は記事上部に表示しています。

ご注意

この記事で紹介している保存期間は目安です。実際の保存期間は、購入時の鮮度、保存環境(温度・湿度)、包装状態などにより異なります。

  • 異臭、変色、カビなど異変がある場合は、期間内でも食べないでください
  • 体調に不安がある方は、より短い期間での消費をおすすめします
  • お子様やご高齢の方には、特に鮮度に注意してください