鶏肉は鮮度が落ちやすく、保存方法を間違えると食中毒のリスクが高まります。ここでは、賞味期限・消費期限の目安と、冷蔵・冷凍それぞれの最適な保存法をまとめました。
鶏肉の基本情報
鶏肉はその他(家禽)に属し、100gあたり約149kcal、タンパク質が豊富です。ビタミンB群やミネラル(鉄・亜鉛)も含まれ、加熱調理で栄養が損なわれにくいのが特徴です。ただし、サルモネラやカンピロバクターなどの食中毒菌が付着しやすいため、生食は避け、中心温度75℃以上で1分以上加熱することが必須です。
賞味期限・消費期限の違いと目安
鶏肉は「消費期限」が設定される食品です。未開封の状態で冷蔵保存した場合、製造日から約1日が目安となります。開封後はできるだけ早く(24時間以内)に使用してください。冷凍保存であれば、品質を保つために2週間以内の使用をおすすめします。
保存方法の詳細
常温
常温での保存は推奨しません。室温(20〜25℃)で放置すると、2時間以内に細菌が増殖し始めます。
冷蔵(0〜5℃)
- 未開封パックは冷蔵庫の最下段に置き、他の食材と接触しないようにします。
- 開封後は密閉容器またはラップで包み、できるだけ早く使用(24時間以内)してください。
- ドリップ(肉汁)が他の食品に付かないよう、受け皿を使用します。
冷凍(-18℃以下)
- できるだけ空気を抜いた密封袋に入れ、平らにして保存すると解凍時にムラが少なくなります。
- 保存期間は2週間以内が目安です。長期間保存すると風味が落ちます。
- 解凍は冷蔵庫内でゆっくり行うか、電子レンジの解凍モードを使用し、再加熱は必ず中心温度75℃以上に。
保存容器・包装のおすすめ
・真空包装またはジッパー付き保存袋で空気を遮断
・プラスチック容器よりも耐熱ガラス容器の方が匂い移りが少ない
・ラップは密着させ、肉汁が外に漏れないようにする
季節別の注意点
夏場は特に細菌増殖が速くなるため、購入後はすぐに冷蔵または冷凍し、冷蔵保存は24時間以内に使用してください。冬場は冷蔵庫内の温度が安定しやすいものの、結露で包装が濡れやすくなるので、乾いたキッチンペーパーで表面を軽く拭くと鮮度が保ちやすくなります。
まとめ
鶏肉は冷蔵で約1日、冷凍で約2週間が安全な保存目安です。生食は絶対に避け、中心温度75℃以上で1分以上加熱することが重要です。正しい包装と温度管理で、栄養と美味しさを長持ちさせましょう。