モモは、甘くジューシーな果肉と柔らかな皮が特徴のバラ科の果物です。正しい保存をすれば、購入後2週間ほど美味しさを保てます。この記事では、賞味期限・消費期限の目安と、低温障害を防ぐ具体的な保存方法を解説します。
モモの基本情報
- 分類:バラ科(Rosaceae)に属する果物
- 産地:日本各地で栽培されます
- 主な栄養素(100gあたり):エネルギー38kcal、ビタミンC約7mg、カリウム200mg、食物繊維2.5g
- 特徴:熟すと甘味が増し、皮が薄く柔らかい品種が多い
賞味期限・消費期限の違いと目安
モモは生鮮食品のため、法的には「消費期限」ではなく「賞味期限」や「保存目安日」が表示されます。目安は以下の通りです。
- 未開封(丸ごと)常温保存:購入日から約1〜2週間
- カット後(開封済み)常温:1〜2日以内に食べ切ることを推奨
保存方法の詳細
常温保存(推奨)
- 風通しの良い冷暗所に置く(室温15〜20℃が目安)
- 直射日光や高温多湿は避ける
- 傷んだ部分があればすぐに取り除く
- ビニール袋に軽く入れ、過度の乾燥を防止
冷蔵保存(低温障害に注意)
モモは5℃以下になると低温障害(凍結様変化や風味低下)が起こりやすいため、原則として冷蔵保存は非推奨です。どうしても冷蔵する場合は、温度が6〜8℃に保てる果物室やフルーツ専用の温度調整機能があるケースを利用し、保存期間は1週間以内にとどめましょう。
冷凍保存
- 皮をむき、食べやすい大きさにカットする
- 軽く塩水(0.5%)で洗い、表面の水分を拭き取る
- ジッパー付きフリーザーバッグに入れ、空気を抜く
- 0℃以下で保存し、1〜2ヶ月以内に使用する
保存容器や包装のおすすめ
- 通気性のある紙袋や穴あきビニール袋で保存し、湿気を逃がす
- カット後は密閉容器に入れ、表面が乾燥しないようにラップを軽くかける
- 冷凍時はフリーザーバッグに二重に封をし、冷凍焼け防止のためにできるだけ空気を抜く
季節別の注意点
- 夏季:高温で傷みやすくなるため、早めに消費するか、冷暗所での保存時間を短くする
- 冬季:室温が低くなると低温障害のリスクが上がるので、暖かい場所に置くか、温度管理ができる保存ケースを使用
まとめ
モモは常温での保存が最も安全で、適切に管理すれば約2週間は鮮度を保てます。低温障害を防ぐために冷蔵は避け、必要なときは温度管理されたケースで短期間のみ利用しましょう。カットしたり冷凍したりすれば、料理のバリエーションも広がります。