いちご酒は、甘酸っぱいイチゴの風味が楽しめる日本のリキュールです。未開封の状態であれば約12か月の保存が可能ですが、開封後は風味が劣化しやすく、正しい保存が重要です。本記事では、いちご酒の賞味期限と消費期限の目安、常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法、さらに腐敗の見分け方や保存のコツを管理栄養士が監修してわかりやすく解説します。

いちご酒の基本情報

いちご酒は、アルコール度数が10〜15%程度のフルーツリキュールで、イチゴ(いちごいちご)の果汁やエキスを使用して作られます。100gあたり約68kcalのエネルギーを含み、ビタミンCやポリフェノールが微量ながら含まれますが、アルコールが主体のため、適量を守って楽しむことが大切です。

賞味期限・消費期限の違いと目安

  • 賞味期限(未開封):製造日から約12か月が目安です。保存状態が良好であれば、風味は比較的保たれます。
  • 消費期限(開封後):開封後は冷蔵で2〜3日以内に飲み切ることを推奨します。時間が経つと風味が劣化し、酸化が進みやすくなります。

保存方法の詳細

常温保存(数時間〜半日)

常温での保存は推奨しませんが、どうしても常温に置く場合は、直射日光や高温を避け、数時間以内に冷蔵へ移すようにしてください。

冷蔵保存(2〜3日)

開封後は必ずフタをしっかり閉め、冷蔵庫の野菜室またはチルド室(4〜8℃)に入れます。瓶を逆さにして保存すると、空気が入りにくくなり酸化を抑えられます。

冷凍保存(1〜2か月)

長期保存したい場合は、開封後でも冷凍が可能です。密閉できるジッパー付き容器や真空パックに移し、できるだけ空気を抜いてから冷凍庫(-18℃以下)に入れます。解凍は冷蔵庫でゆっくり行い、再冷凍は避けてください。

保存容器・包装のおすすめ

  • 開封後は必ず密閉できる瓶やキャップ付き容器を使用。
  • 光を通しにくい暗色ガラス瓶がベスト。
  • 冷凍する際は、空気が残らないようにラップで包んでから容器に入れる。

季節別の注意点

  • 夏季:室温が上がりやすく、酸化が早まるため、開封後はすぐに冷蔵。
  • 冬季:冷蔵庫の温度が低すぎると凍結の恐れがあるので、4〜8℃を保つ。

まとめ

いちご酒は未開封で約12か月、開封後は冷蔵で2〜3日、冷凍で最長1〜2か月保存可能です。常温での長期保存は避け、光と空気を遮断できる容器に入れることで、風味と品質を保てます。保存のコツを実践し、いちご酒本来の甘くフレッシュな味わいを長く楽しみましょう。